シリーズインデックス:企業探訪の旅

【第2回】農園ブランドのリンゴジュースづくり-くめたりんご園代表 久米田 祐一氏(青森) (2005.04.13)

  くめたりんご園代表
久米田祐一氏(青森)

 
 青森は今年、観測史上第4位となる178?の豪雪を記録した中で春を迎えました。雪の残る園地では実りの秋を期待して、剪定(せんてい)作業が進められています。

生産者の苦労が報われる農業をつくりたい

   リンゴ農家の後継者だった久米田さんの高校卒業頃は、減反政策やリンゴ価格の低迷が続き、出稼ぎで生計を立てるのがやっとでした。「自分のつくったものを自分で値決めできない」という状況の中、久米田さんは、どうしたら好きな農業で生きてゆけるのか悩みました。そんな時、地元出身の先輩からリンゴ注文を受けたのがきっかけで宅配による産直を始めました。

 くめたりんご園のリンゴ栽培は、除草剤を全く使わない低農薬栽培。また、もぎたて完熟にするために収穫を通常よりも1~2週間遅くしているため、健康と美味しさで評判を呼びました。

 少しずつ口コミで顧客が広がる中、自分でつくったリンゴを絞ってジュースにしたら一年中喜ばれるのではないかと、久米田さんはリンゴジュースにも取り組みました。「くめたりんご園のリンゴジュース」として、自分の顧客に向けて注文を取ると大評判。産直宅配の中心商品となりました。

地域、異業種のネットワークに積極的に参加

   久米田さんは、常に、人との出会いを大切にしています。30歳の時、世界の港をめぐる「青森県青年の船」に乗り、一生付き合える友だちを得ました。同友会を紹介してくれたのも、その時の仲間です。

 1987年には日本農業新聞主催の「地域おこしチャレンジクラブ」に参加。異業種の人たちと交流し、大いに刺激を受けました。視察研修で訪れた「伊賀の里モクモク手づくりファーム」さん(三重同友会会員)とは、「まず、お客様に喜んでもらえること」という信条が一致して、リンゴジュースの一括納品が決まり、くめたりんご園のファン増加にもつながりました。青森同友会では、5年間続いている「りんご狩り会員交流会」を、毎年、くめたりんご園で開催。会員、家族ぐるみで交流できる場を提供してくれています。

「農業が好きだ、農業で生きたい」の思いをこれからも大切に
 久米田さんが農業を継ぐ時に強く誓った、「生まれ育ったふる里が好き、農業が好き、だからふる里で農業で生きていきたい」という思いが仕事づくりにつながっています。こうした仕事づくりが産業として広がり、そこに暮らす人々みんなの豊かなふる里づくりへとつながることが望まれます。

会社概要
 事業:農産物の生産・加工・販売
 所在地:青森県北津軽郡板柳町常海橋稲葉223
 TEL:0172-77-3856
 URL:http://www.mc-jam.com/shop/kumeta/

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