シリーズインデックス:企業探訪の旅

【第10回】伝統を守りながら、醤油の新しい可能性に挑戦!-弓削多醤油(株)社長 弓削多 洋一氏(埼玉)(2005.06.22)

~国産有機大豆と有機小麦で天然醸造された有機醤油~

  弓削多醤油(株) 社長
弓削多 洋一氏(埼玉)

 「醤油(しょうゆ)は食品だから、安心して口に入れられなければいけない 調味料だから、うまくなければ意味がない」

こだわりから生まれた有機醤油

   弓削多(ゆげた)醤油(株)は1923(大正12)年、初代当主が醸造学に興味を持ち、醤油・味噌蔵を興そうとしたところ、縁あって現在の埼玉県入間市にあった醤油蔵から、蔵の設備や杜氏さんを丸ごと迎え入れることになり、創業しました。

 原材料にこだわりを持つ4代目社長弓削多洋一氏は、国内有機原料のみを使用し、「安心して口に入れられるこだわり調味料なら有機醤油。醤油は調味料なのでうまくなければ意味がない」との考えを守り、日本の味である醤油を作り続けています。秩父山脈から関東平野の地下を流れる伏流水が日高工場内に1日約100トン湧き出ている環境にあり、醤油作りに欠かせない水は、それより深く、豊富できれいな地下水を汲み上げて仕込水として使っています。

 また、大豆は国内消費量の約0.018%しかない有機JAS認証大豆、小麦は国内消費量の0.009%しかない有機JAS認証小麦を使用しています。そして、季節の温度変化によって醸造する天然醸造を守り、冬の寒い時期に仕込み、明治のころから使われているという杉の大桶で夏になると発酵して、秋から冬にかけて熟成させてます。こうしてじっくり1年かけてできあがった有機醤油には、未来への限りない可能性が秘められています。

醤油の可能性を求めて

 弓削多氏は、醤油の使い道を色々と提案しています。例えば、スイカやヨーグルトに生醤油を数滴垂らすと本来の食材の味を引き立てること。牧場しぼりたてのミルクで作ったアイスに醤油で味付けした「醤油アイス」も、食べてみるとコクがあり驚くほどのおいしさです。

 お客様からは幻の醤油「吟醸純生しょうゆ」に対して、「やっとやっと本物の生しょうゆに会えてうれしいです。ぜひ、わが家で家宝のように大切に、そのままひとしづくひとしづく、ごはんにかけて(1人5つぶ“5しづく”位の貴重!!)大切に大切にいただくつもりです」など感動の声が相次いでます。ベートーベンの音楽を聞かせて発酵を促進させたその名も「ジャジャジャ醤(ジャン)」などや、地域の他業種の仲間とさまざまな商品開発に取り組んでいます。

同友会で学んだ人間尊重

   弓削多氏の入会は1991年。同友会で、「会社は良いものを作れば良いというものではない。社員に夢を与え、尊重することが大切である」ということを学びました。また、異業種の経営者とお互いが本音で話し合い、自社の経営に役立てています。

 同社は坂戸市の公立小学校に醤油を多くの方に知っていただくため、社会科見学の場を提供しています。現在は、工場見学を実地体験型にするため増築予定です。

 「発酵食品の醤油を通して、日本の文化を見直すきっかけにしていきたい」と弓削多氏は熱く語っていました。

会社概要
 創業:1923(大正12)年
 従業員数:20名
 資本金:4600万円
 年商:3億7000万円
 事業内容:醤油製造業、食品卸
 本社所在地:埼玉県坂戸市多和目475番地
 TEL:049-286-0811
 FAX:049-286-0828
 URL:http://www.yugeta.com/
 その他
  全国醤油品評会農林水産大臣賞、全国醤油品評会食料庁長官賞等受賞
  有機JAS認定、埼玉県ふるさと認証品取得、埼玉県彩の国工場指定

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