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【第17回】「おいしい桃にこだわり20年」-(有)ピーチ専科ヤマシタ園主 山下 一公氏(山梨)(2005.08.10)

  (有)ピーチ専科ヤマシタ 園主
山下 一公氏(山梨)

 
 山梨では今、桃の収穫の最盛期を迎えております。(有)ピーチ専科ヤマシタ(山下一公社長、山梨同友会会員)でも、朝の獲り入れから夕方の宅配便発送まで全従業員が大忙しの毎日です。

山下農園からピーチ専科ヤマシタへ

 山下さんは先代の父から25歳で農園を引き継ぐとき、半分を占めていたぶどうの木を切り払い、以後20年おいしい桃作りに専念してきました。

 家業が農園だったため農学部へ進みましたが、卒業後は半導体メーカーへ就職。休日に同僚に桃の作業を手伝ってもらったら新鮮さを感じて興味を持たれ、楽しいという感想を聞いて、桃の生産を見直す気持ちとなり、家業を継ぐきっかけとなったとのことでした。

桃の専業農家としてのこだわり

   ピーチ専科ヤマシタでは、「お客様においしい桃を食べてもらいたい」との思いから、農園を引き継いだ直後、農協への出荷から直販に切り替えました。そして、口コミでお客が増えていくのに合わせて宅配便を利用し始めます。収穫した翌日にお客へ届けられるので、完熟度の高い桃を味わってもらえます。

 また、先代の父と親子2代の経験と知恵を生かして、完熟した牛糞堆肥と有機肥料を組み合わせるオリジナルの肥料で土造りをしています。化学肥料をまったく使わず、さらに、除草剤も一切使わず『安心して食べられるおいしい桃』づくりを行ってきました。また、桃やぶどうのかすを牛の飼料に混ぜたり、直接土にもどすなど循環させるような取組みも行っています。

同友会入会のきっかけ

 桃の農閑期の事業について、相談に行った友人に勧められて1999年に同友会に入会。前年(1998年)に有限会社ピーチ専科ヤマシタと法人化しましたが、個人的な感覚で事業を行っていました。

 同友会の例会で「会社経営とは何か」という基本的なことに気づかされ、また、異業種の経営者からも大きな刺激を受けたそうです。さらに、自分が報告したときには「参加者からのざっくばらんな意見・アドバイスが大きな支えとなり、ありがたかった」、グループ討論でも自社の抱えている問題への意見が「多くのヒントを与えてくれた」といいます。

農業を好きな人を育てたい。地域を活性化したい。

 山下さんは人材育成にも積極的です。7年前「アグリネット倶楽部」を作り、「山梨へ来て2年間の桃づくりの研修をしませんか」と関東近郊の農業経営希望者を募り、その中から現在は5名の農業経営志望者が昨年の初収穫に続き、今年2年目の収穫期を迎えているそうです。

 山下さんのこれからの課題のひとつは近年、農業従事者の高齢化に伴い増加している近隣の遊休農地を新しいビジネスとして地域の活性化につなげられないかと模索をしているそうです。

これからも社員みんなでおいしい桃づくりを

   8月の半ばまで収穫の最盛期ですが、一年間待っていた人に、おいしい桃を届けるときが一番楽しく、そして「今年の桃はおいしかった。来年も待っている」という便りに社員と一緒に汗水流した一年間の苦労が報われた気持ちになり、翌年への意欲がわいて来るそうです。

会社概要
 設立:1998年
 社員数:13名(パート含む)
 資本金:300万円
 年商:8000万円
 事業内容:桃の生産・販売、柿の栽培・加工・販売
 所在地:山梨県山梨市正徳時1131-1
 TEL:0553-22-8899
 FAX:0553-22-6448
 URL:http://www.momo-net.co.jp/

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