シリーズインデックス:企業探訪の旅

【第22回】日本の伝統的食文化を新しい技術、豊かな発想で支える-厚生産業(株)社長 里村 大像氏(岐阜)(2005.09.14)

  厚生産業(株) 社長
里村 大像氏(岐阜)

「より多くの人に喜んでほしい」を原点に

 厚生産業(株)の前身は薬局。創業は1959年にさかのぼります。先代の里村良一氏(現会長)は薬を求める顧客との対話から、当時はどの家庭も自分でタクアンを漬けており、漬物の材料、漬け方に話が弾むことをきっかけに、甘草やウコンなどを独自に調合した『沢庵漬の素』を製造販売したことが同社のスタートです。顧客の声を聞いて商品を作る、創る。その基本精神は現在の取り組みにも引き継がれています。

漬けるドットコム

   その一例がホームページ『漬けるドットコム』(http://www.tukeru.com)です。“手づくりで漬物を楽しむ人たち”の交流のウェブサイトで、1日1000名以上のアクセスを数え、梅を漬けるなど、季節には2000名を越えるとのこと。自社の商品に関わらず、いろいろな漬物の作り方や知識、漬物の料理レシピなどボリュームたっぷり。特に注目は女子社員が自らの体験を披露している「ぬか床日記」をはじめ、多くの方の実際に漬けた経験談が掲載されるコーナーが親しみの持てる好評な企画となっています。

 同社の商品の特徴は“手づくり漬物愛好家”をターゲットにしている点と同社の強みである米麹製品への特化であり、それを生かすためには「本物志向、自然素材、健康」という要素は欠かせず、里村社長の取り組みはこれらに磨きをかけてきたことであり、これからも同様とのこと。その一例として1996年の麹研究に関する中小企業創造法認定、2001年のISO14001の認証取得などがあります。

人間力をもとに自立型人材づくりで強い組織をめざして

   “漬物”の連想とは裏腹に同社の主力は若手社員。例えば商品開発室は30代半ばのリーダーを筆頭にすべて20代。こうした若い人材の育成に関し、基本精神は「自立型人間」「人間力」と強調されます。そのために1990年頃の就業規則づくり、賃金体系の整備。1996年には米麹に特化した商品の方向性の明確化。2000年には中期経営計画並びに企業理念の確立など、里村社長はターニングポイントになった年を振りかえります。

 そして、現在の重点課題は、部門別の採算制の強化。これは同社の基本である「自立型人間」を一歩進めるには、部門のリーダーが自ら目標を掲げ、その達成感を実感するような「がんばり甲斐」を持たせていきたいとの思いからであり、それを進めるために、里村社長は「今年は特に社員とのコミュニケーション強化を実行している。各部門の会議や懇親を重ねて、目指していきたい人材像を語っている」とのこと。

 里村社長は話の節々に「目標はいつも高く」と語り、めざす企業づくりへ余念がありません。

会社概要
 創業:1959年
 会社設立:1964年
 従業員数:100名
 資本金:4000万
 年商:18億
 事業内容:漬物の素(たくあん漬けの素、白菜漬けの素、朝鮮漬けの素)
       業務用麹関連製品など
 所在地:岐阜県揖斐郡大野町加納339-1
 関連ホームページ:http://www.kohseis.co.jp

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