シリーズインデックス:企業探訪の旅

【第28回】本業に徹する中から生じた多角事業-(株)双美商会副社長 多田 稔子氏(和歌山) (2005.10.26)

  (株)双美商会 副社長
多田 稔子氏(和歌山)

 
 (株)双美商会(多田稔子副社長、和歌山同友会会員)は、南紀白浜という観光地に立脚したビルメンテナンス業を本業とする会社です。顧客の要望に応える形で人材派遣・職業紹介事業を始めました。また、清掃事業におけるクレーム対応から消臭事業を始め好評を得ています。

 入社15年目の、現場スタッフから育てた専務が清掃事業を、ワークブリッジ事業は副社長が、消臭事業は社長、と3人4脚のチームワークで事業を展開し、「人と建物・自然に優しく」をコンセプトにした企業です。今回は、副社長の多田稔子氏にお話をうかがいました。

時代の変化・お客様の要望に伴って変革

 先代社長が1961年に大阪市でビルメンテナンス事業として設立。67年には南紀に進出しました。当初は、ホテル・旅館の館内の清掃を担当していましたが、バブル期は人手不足を補う形で、バブル崩壊後はコストダウンを図る形で顧客の要望は変化してきました。

 売店や館内スタッフの派遣などの要望にもこたえる形で、サービス業としてのスタッフ教育にも力を入れるとともに、2001年にワークブリッジ事業を立ち上げました。

 「同友会の学びの中で、時代の流れに敏感でいようと努めてきたのですが、掃除屋という意識が強く、ワークブリッジ事業の立ち上げが遅くなってしまいました。お客様の要望にこたえつつ、300名に及ぶパート・アルバイトさんたちに働きがいのある職場を見出す手伝いができればと思っています」

本業を追求する中で生まれた商品開発

   ホテルの清掃で最後に残るのは煙草の臭い。清掃の不備としてクレームが出されるようになってきました。そこで、社長は、コツコツと研究を重ね、朝もやがたちこめて風とともにきれいになる原理から発想した「マイクロミストを用いた有害微粒子除去装置」を開発。中小企業創造活動促進法の認定も受けましたが、機械メーカーとのトラブルが発生したため、消臭ミストとしての発売を決意しました。

 しかし、ものはつくったものの、どうしたら売れるかが分かず悩みます。「商品を売るのにもテクニックが必要であると感じた」と多田氏。そんな時、知り合いを通じて、通販生活と出合い、全国販売への足がかりをつかみました。今では、「スプラッシュ」、「デオ・スプラッシュ」で、その消臭効果は高く評価されてきています。

豊かな地域づくりへの使命

   本業のメンテナンス事業は、観光業とともに発展する事業です。田辺市は世界遺産「熊野古道」と、南方熊楠や弁慶誕生の地としても歴史的・文化的な財産を多く持つ地域でもあります。今年、多田氏は、5市町村が合併して近畿の中で一番広域な市となった田辺市の観光協会の会長に就任しました。

 「地域を活性化させることは、暮らしを守るためでもあり、自社のためでもある」と次々に計画を打ち出し、その手腕に期待が集まっています。

会社概要
 創業:1961年
 従業員数:17名、パート280名
 資本金:1000万円
 年商:億7億6250万円
 事業内容:観光ホテルの客室管理を中心とした総合ビルメンテナンス業、
       労働者派遣事業、消臭関連商品販売業
 本社所在地:田辺市あけぼの1-12 山久ビル
 TEL: 0739-23-1781
 URL:http://www.futami-s.co.jp/

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