シリーズインデックス:企業探訪の旅

【第31回】環境にやさしい機器の開発-(有)富士オート製作社長 武部 光利氏(鳥取) (2005.11.16)

  (有)富士オート製作 社長
武部 光利氏(鳥取)

同友会で学び見えてきた会社の方向性

 (有)富士オート製作の武部光利社長(鳥取同友会会員)は、1992年に米子市内の自動車整備機器会社から独立し、自動車塗装乾燥機を主力商品として個人創業しました。

 鳥取同友会には2004年に、多分野の経営者との交流を求めて入会。設立前の準備会のときでした。武部氏は、例会の学びの中で、いかに企業にとって理念・方針が大事であるかを認識。現在は、「省エネを軸に、自社オリジナル製品で勝負できる会社にしたい」との思いで、省エネ機器や各種エネルギー機器の開発に取り組んでいます。

新たなエネルギーと技術力で省エネをめざす

   武部氏は、2002年に「カーボンランプヒーター」に出合います。立ち上がりが早く、低コストで環境にやさしく、コントロールしやすいため、「将来はこのヒーターが主力になる」と確信。そして、「カーボン・エコ・ヒーター」を開発しました。商社に売り込んだところ、「カーボンランプヒーター」の良さが評価され、大手塗料メーカー2社の指定をうけることができました。また、大手自動車メーカーの水性塗装ラインへの納入も決定。

 「ヒーターを独自の方法で、天井吊り下げ移動方式に作り上げたことが良い結果を生んだ」と笑顔で語る武部氏。積極的に新しい技術を取り入れ、塗膜の温度を必要以上にあげない温度管理システムと、塗膜より発生する水蒸気を除去する温風の放出装置を仕上げ、特許を出願中です。

新規分野にも挑戦

 今年は、低コストで扱いやすいという「カーボンランプヒーター」の特徴を生かし、食品加工分野への導入にも挑戦しています。きっかけは、「現在、ガスで焼いている板かまぼこをカーボンランプヒーターで焼けないだろうか」という大手食品加工機メーカーからの相談でした。試作テストを重ねラインを改造した結果、表面の皮がやわらかく、品質も安定したかまぼこが作れるようになりました。また、温度管理などの関係で、無駄に使われていたガスの節約もできるようになりました。

 もともと、炭素分子が主原料であり赤外線の放射率が高い「カーボンランプヒーター」の食品分野への応用を考えていたため、以前より思いついていた「電気式フライヤー」や「電子備長炭」の開発にも挑戦しました。11月5~6日に松江市で行われた「中海ものづくりフェア2005」に出展し、高い評価を得ました。

 「省エネが言われて久しいが、あらゆる分野においてエネルギーの無駄使いは、まだまだ多い。自動車のボディ塗膜を乾燥させるのに、ヒーターをフルパワーにして距離で温度コントロールをしたり、自動車のドア1枚を乾燥させるのに、車全体を乾燥室に入れて乾燥を行っている。それには灯油を10リットル以上も必要とし、それに伴う炭酸ガス排出量は25キログラムにもなる。省エネ問題は、社会の関心も高く、魅力的なテーマ。新製品開発にむけ一段と力を入れていきたい」と語る武部氏です。

会社概要
 設立:2002年
 社員数:2名
 資本金:300万円
 年商:4000万円
 業種:カーボンランプヒーターを使用した自動車用塗装乾燥機
     及び食品加工用機器
 所在地:鳥取県米子市安倍740-9
 TEL:0859-30-0505
 e-mail:fuji-auto@siren.ocn.ne.jp

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