シリーズインデックス:企業探訪の旅

【第34回】自転車で第二創業-(株)齋藤鉄工所社長 齋藤 利廣氏(徳島) (2005.12.14)

  (株)齋藤鉄工所 社長
齋藤 利廣氏(徳島)

 
 (株)齋藤鉄工所の齋藤利廣社長(徳島同友会会員)は、「自転車操業の(株)齋藤鉄工所です」と言って、名刺と一緒に小さな自転車を差し出します。金属板の賃加工業ですが、レーザー加工機を使ってステンレス製の恐竜や表札なども制作しています。

レーザー導入のための経営指針?

   3年前に、四国では1号機にあたる高出力無酸化切断のレーザー加工機を導入。これにより、仕事が変わり、お客様が大幅に増えました。同友会へは、そのレーザー導入を検討中に入会。経営指針成文化セミナーにオブザーバーで参加しました。当時、レーザー加工機の購入費は、年商とほぼ同額で、早期導入に関して慎重論が出ていました。

 しかし、導入することで、会社としては今までより多品種小ロットに対応でき、ランニングコスト削減などが考えられました。また、お客様に対しても正確、短納期で、何よりもそれまでお客様がしていた切断面の二次加工が、無酸化切断により不要になるので、喜ばれると思い決断しました。さらに、岡山の同業者よりレーザー加工のDMが届いたことで、徳島でも需要があることを確信し、半年後に導入しました。

 予想通り、お客様には評判がよく、同業のお客様の紹介もあり、現在も新規顧客が週に1、2社増えています。11年前には120社の取引先が、今では500社を超えるまでになりました。売り上げも順調に伸び、四国での2号機も2005年1月に導入しました。

鉄工は芸術だ!

   高出力レーザーの導入と同時に、微細加工を利用してのステンレスアートにも取り組んでいます。そもそもは、高出力レーザーで加工されたコインサイズの自転車に衝撃を受けたのが始まりで、本業以外でも活用できると思いました。

 本業の仕事の質も変わりましたが、微細加工により、小高辰也氏デザインの恐竜をモチーフとした打ち抜き合板材によるアニマルクラフトシリーズのステンレスバージョンや、絵本作家菊池清氏デザインの「ひらがなどうぶつえん」、オリジナルグッズを制作しています。オリジナル表札は新築祝いのプレゼントとして、建築会社からの注文もあります。また、地元遊園地の恐竜展へ大きなアニマルクラフトを展示し、子供たちにも喜ばれています。

かけがえのない仲間たち

 社員数は昨年までは10名でしたが、機械の導入と求人紹介のタイミングが合い、現在は15名に。14年前には、聴覚に障害がある方を一人雇用。今では聴覚に障害がある方が4名働いています。単品加工が多く、次から次へと違う加工をしますが、喜々として作業している姿が印象的でした。

 「社員は家族のようなもの」と位置づけており、皆一生懸命働いてくれるため、あるがままを受け入れています。

 また、ものづくりのおもしろさを知ってもらおうと、中学校の職場見学を積極的に受け入れ、開かれた企業をめざしています。

会社概要
 創業:1947年5月
 従業員数:15名
 資本金:1000万円
 年商:1億5500万円
 事業内容:レーザー加工・精密板金加工・建築金物製作、
       レーザージョブショップ
 所在地:徳島市東沖洲2丁目26-3 マリンピア沖洲工業団地内
 TEL:088-664-6133
 FAX:088-664-6135
 URL:http://www.kk-saito.com/index.html
   :http://homepage2.nifty.com/saitohiw/

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