シリーズインデックス:企業探訪の旅

【第36回】菜園市場の開拓を積極化-(株)まつやま種苗センター社長 玉井 和幸氏(愛媛) (2005.12.28)

~菜園セット販売、農園を開き、利用者を獲得~

  (株)まつやま種苗センター 社長
玉井 和幸氏(愛媛)

 
 「私たちは大地を通して思いやりの心を育てます。そして、大地の恵みの力を借りて、健康で、心豊かに生きる仲間を増やします。」の経営理念実現を目指します。

菜園セットの販売

   (株)まつやま種苗センター社長の玉井和幸氏(愛媛同友会会員)は、ニーズの高い家庭菜園市場を開拓し、資材の販促につなげる事業をスタートさせました。市民農園を各地に設け、菜園での栽培希望者向けにスペースを提供、技術を生かし指導も行います。狭いスペースでも野菜栽培が楽しめる「菜園セット」の商品実用化も計画しており、マンションなどの居住者のニーズにもこたえます。

 鉢と自社オリジナルの土、肥料と苗をセット。苗は自社で扱う約五十種類中から選びます。愛媛同友会事務局でも入居ビルの庭で今年の夏に「キュウリの菜園セット」に取り組み5本のキュウリを収穫しました。

市民農園ネットワーク開設

   近年、自前で菜園を借りて野菜栽培を楽しむ層が増えています。自治体などが運営する「市民農園」も人気となっていて、同社では菜園市場の販路開拓を積極的に進めています。

 来年春には高いニーズのある「市民農園で家庭菜園を楽しむための倶楽部(たまちゃんふぁ~む)」を開設し、「家庭菜園を通して、健康で心豊かに生きる仲間のネットワークづくり」をスタートします。用地は同社で確保し利用者に貸し出します。用地の賃借では収益は期待できませんが、「だれでも家庭菜園ができる環境」を整備することにより、家庭菜園ファンを増やし、必要となる種苗や資材の販売につなげます。栽培に関する指導も行い、利用者を支援し、「市民農園で家庭菜園を楽しむことを地域の文化にまで高めること」を目指します。

順風から逆風、そして新たな風を吹かせる

 同社は、1955年に農家であった先代が、あまった玉ねぎ苗を自転車で行商を始めたのがスタートです。90年に玉井氏が入社。先代が苗を生産し、玉井氏が種苗店を経営する二本柱となり1993年に法人化しました。

 96年にはガーデニングブームもあり、順風満帆が続きましたが、98年に先代が引退をしたこともあり、99年から既存の事業スタイルに行き詰まり始めました。さらに2000年には組織の核であった2人の店長が退職し、経営危機に。

 その後も退職者が続出し、苦悩悶絶しますが、2003年に社風大改革をスタートして、反転攻勢に。同友会の経営指針成文化セミナーに参加して経営理念も確立。2004年から新たな事業を積極的に展開。今年度からは松山支部幹事長に就任し、支部活性化に活躍しています。今年の12月19日には、財団法人えひめ産業振興財団主催の「えひめライフサポートビジネスオーディション2005」優秀賞にも輝きました。この数年間の種まきが功を奏し、芽が出始めた年でもあり、「たまちゃんふぁ~む」の夢は広がります。

会社概要
 設立:1955年
 資本金:3600万円
 従業員数:24名
 事業:生産農場:野菜の苗の生産
 販売部門:家庭菜園、ガーデニング用のタネ・苗・用品の小売
 食の市:無農薬野菜・減農薬野菜の小売
 なるほど菜園塾:家庭菜園やガーデニングを活用しながら、健康で
         心豊かに生きるためのご提案やアドバイス・講習会等の
         サービスの提供
 所在地:松山市平井町2542番地
 TEL:089-975-4420
 URL:http://tamachan-farm.com/

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