シリーズインデックス:企業探訪の旅

【第44回】薬を売らない薬屋-(株)仙北屋山内専務 柳澤 忍氏(秋田) (2006.02.22)

~健康の輪を地域に広げる~

  (株)仙北屋山内 専務
柳澤 忍氏(秋田)

自分の学び舎は同友会である

 (株)仙北屋山内専務の柳澤忍氏(秋田同友会会員)は、2002年の宮城同友会での経営指針創(つく)り発表会の日をふり返り、当時は「経営指針を創る会」という意義をまったく知らず、うわべだけの経営指針書を作成し、発表ともいえない的外れの発言をしていたと語ります。当時、3号店をオープンしますが、拡大路線のみだけに戦力を注いできたドラックストアの経営は、当然のごとく悪化に陥っていきました。

 「なぜ失敗したのだろう」「お客様から支持されなかった、必要とされなかったのなぜなのだろう」と冷静さを取り戻したころ、2004年に秋田同友会を立ち上げるための準備会を手伝ってくれとの誘いがありました。しぶしぶ応じての参加でしたが、例会で学ぶにつれ、宮城での教えがようやく心に響くようになり、今では「自分が学ぶべき所の原点は同友会である」と言います。

ようやく見つけ出したこれからの道
 一方で、同友会で学べば学ぶほど、「薬を売ること」と「健康な生活の提案」の矛盾に苦しめられます。

 「何のため、だれのための経営なのか」「お客様にとって必要とされる存在とはどういうことなのか」。これらを突き詰めていく中で、「ただ薬を売るだけではいけない。地域に信頼されて、健康の輪を広げていくことではないか」、そして健康指導をしていくことが自社の使命であると気づきました。

心ある接待でお客様の抱えている問題に寄り添う

   健康指導では、お客様に、薬を必要としている原因はどこか、薬のリスク、薬に依存しないことの大切さに気づいてもらいます。「上塗りだけの薬ではなく、内面からの治癒力を向上させるように要因を見つけてアドバイスをしていかないと、結局また薬依存となってしまう。木だって、大地にしっかり根を張ることができればこそ、水分吸収でき、自然と枝が伸び青々とした葉が生えてくる。人間だって同じこと。その根がしっかり水を吸い上げれるようなお手伝いをわれわれがしているのだ」と柳澤氏は言います。

 当然、「売れる物」を必要以上に売らないことにもつながります。お客様に紹介するのは、免疫力を高めるものであったり、体質を改善するものです。仙北屋山内では、簡単に「売れる物」でなく、お客様にとって「必要である」と思うものをすすめ、お客様が納得して健康増進に取り組んでいこうという前向きな気持ちになって初めて販売しています。

お客様はパートナーですから

   使命感に気づき、進むべき方向を見出してからは、社員と共に毎日の勉強に励んでいます。「お客様も勉強しているため、知識を得てアドバイスをしていかないと、お客様に感動を与えることはできない」と言います。また、アドバイスをしたお客様が、「以前より体調がよくなったよ」と言って訪ねてきてくれることは、社員のやりがいともなっているとのこと。

 「薬を買って頂いた瞬間が『健康づくり』の『始まり』なのです。心のこもった絵手紙や毎月の元気創造通信は、お客様と私たちを繋ぐ大切なツールでもあるのです」と、お客様と共に歩む存在であるために、意欲を燃やす柳澤氏です。

会社概要
 創業:1975年
 社員数:23名(パート含む)
 資本金:2000万円
 年商:4億5000万円
 事業内容:薬局、雑貨店
 本社所在地:秋田県湯沢市川連町大館字疣橋72
 TEL:0183-42-5005

このページの先頭にもどる

携帯用QRコード
携帯対応について

更新情報RSS