シリーズインデックス:人を生かす経営

【第2回】夫婦で通った経営指針を創る会-(有)岩木建設 社長 岩木 勝志氏(青森)(2006.03.29)

~一番身近で、最良のパートナーは妻だった~

  (有)岩木建設 社長
岩木 勝志氏(青森)(勝志氏と専務で夫人の節子氏)

家業体質と下請け体質が染みついていたころ

   (有)岩木建設の岩木勝志社長(青森同友会会員)は、大工の家庭に育ちました。父親は家庭でも、仕事でも昔気質で人の意見は何も聞かない人で、岩木氏も次第に何も言わない人になりました。1983年に(有)岩木建設として法人化しましたが、家業の体質は何も変わらず、何も考えることなく先代の指示で動いて仕事をしていました。その後、1999年に先代が亡くなり、社長となりました。

 当時、「経営とは仕事をこなし、社員に給料を払えれば良い」との単純な考えでしたが、下請け中心で利益も薄く、自分の持ち出しが徐々に増え、経理担当の妻(現専務)からも「このままでは会社はダメになる」と言われ続けていましたが、何をどのようにすればよいのか分からないまま日々を過ごしていました。

2代目経営者として目覚め、素直になって夫婦で受講した創(つく)る会

   2002年、地元の経営者から同友会を紹介され、参加してみた妻が「社長として勉強になるから出席してみたら」と積極的に勧めてくれましたが、拒否していました。

 その年、同友会の「経営指針を創る会」の発表会に誘われ、「半日だけなら」と妻への義理立てで参加しましたが、助言者と受講生の真剣なかかわり合いに触れ、最後まで席を立てませんでした。

 「指針づくりは夫婦で受けた方が良いよ」との言葉に安心し、2003年夫婦で受講することに決めました。創る会の第一回目では、「それで経営者か」「もっとやることがあるでしょう」「あなたはどうなりたいのか」との助言者の問いかけに何も答えられない自分がいましたが、その姿を専務である妻も一緒に体験し、半年間一度も休むことなく通い続けた結果、やっと「先代から受け継いだ会社を経営していける自信を得ることができた」と語れる自分がありました。

匠の技で木のぬくもりをお客様に伝える会社に

 それから2年経ち、50歳になった岩木氏は後継者を育てようと、昨年高卒生を一人採用しました。既存の社員は、息子のような新入社員を育てようという姿勢に変わり、岩木氏自身はこの社員のために仕事を見つけてこようという意識も高まりました。

 「しゃべらないで仕事をせよ」という時代に育った岩木氏は、今、「社員教育で大切と考えていることは、あいさつなどの基本的人間関係の確立」と考えています。それは社長と社員との関係であり、社員とお客様の関係でも同じと言います。

 「会社を継続していくためにも、会社は発展して行かねばならない。それは経営者の成長があってのこと」と考えるようになりました。

 岩木氏は今、「経営者の仕事はいっぱいあるなあ」と思っています。「夫婦は仲良く、家庭でできないことは職場でもできない」と考えています。問いかけて響き合える関係づくり、経営者の日々の姿勢が経営パートナーの専務、社員そしてお客様との信頼をつくり出すと実感している岩木氏です。

●会社概要

創業:1983年
資本金:400万円
年商:1億2500万円(05年度)
社員数:6名
事業内容:新築住宅、リフォーム、土木工事
所在地:青森県十和田市大字洞内字井戸頭175-1
TEL:0176-27-2906
FAX:0176-27-3259
e-mail:iwaki@sea.plala.or.jp

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