【第9回】夢はかなえるためにある!-(株)ビジュアル 社長 深澤 義雄氏(栃木)

(株)ビジュアル 社長
深澤 義雄氏(栃木)

 宇都宮の外環状線から白沢街道の入り口を少し中に入ると(株)ビジュアル(深澤義雄社長、栃木同友会会員)があります。今や県内屈指の広告代理店へと成長した同社。会社に入ると社員の「いらっしゃいませ」という活気のある声がし、社内のいたるところに目標数字がはってあり社員一人ひとりのやる気が感じられます。

自分はサラリーマンじゃないんだ

 深澤氏は大手電機メーカーに勤務するも、「小さくとも一国一城の主としての人生を送りたい」との一念から3年で退社。独立を目指して看板製作会社で働くこととなり、それが広告業界への第一歩となりました。30歳で、同社の前身である「(有)木曜社」を設立。1991年に「(株)ビジュアル」として現在に至っており、求人・デザイン・映像・インターネットなど4事業部を抱える広告代理店として、クライアントは3000社にものぼっています。

 創業間もないころ大口の顧客が倒産し、最初の危機に遭遇しました。「このままでは自社もつぶれる、何とかしなくては」と考えていたその時、ひとつの求人広告が目に入りました。葬儀屋の宿直のアルバイトです。高額なアルバイト料にひかれて、採用が本決まりになりかけたころ、ふと思いとどまりました。「自分はサラリーマンじゃないんだ、他にもっと努力する方法があるんじゃないか?」結果は見事に吉と出ましたが、そのときの思いが現在でも大きな支えとなっているとのことです。

社員がやりがいを持てる社風づくり

 1986年に栃木同友会に入会して以来、社員教育委員会などの活動の中で、社員と経営者間の信頼関係により企業が発展することを学んできました。そして、社員一人ひとりが、やりがいを感じる社風づくりに生かしています。

 同社を訪問してまず最初に気づくことは、社員一人ひとりの雰囲気が非常にさわやかで好感が持てるということ。平均年齢は26.7歳。採用基準として「常に明確な目標を持ってがんばる人」としているとのことで、「会社が第二創業期に入った現在、次代を担う人材がこの中から育ってくれることを願ってやまない」と深澤氏は言います。

自社のノウハウを生かし、次代の担い手を育成

 今後の展望としては、コンサルタント業務を中心に展開していきたいとのこと。求人広告を請け負うだけでなく、面接の立会い、さらには社員教育など企業が求める人材の採用・育成に尽力したいと言いいます。

 なぜなら、採用は企業にとって「手段」であり「目的」ではないから。「自社の持つ幅広いノウハウが地域企業の役に立てれば」と語る深澤さんの目は、「さあ、これからだ!」という活気に満ちており、今後の更なる活躍が期待されます。

会社概要

創業:1991年
資本金:1000万円
年商:5億9500万円(2004年3月末時)
社員数:32名
事業内容:広告企画制作、各種印刷物制作、販売促進及び企画制作、ビデオソフト企画制作、インターネット・ホームページ企画制作、求人支援業務、フルカラー求人情報「ビジュアルプレス」発行
所在地:栃木県宇都宮市下川俣町166-1
TEL:028-683-4100
FAX:028-683-4101
URL:http://www.visual.co.jp/