シリーズインデックス:人を生かす経営

【第10回】自分の人生をかけがえないものと思える会社に-やわらぎ住宅(株) 社長 山崎 裕基氏(滋賀)(2006.05.31)

  やわらぎ住宅(株) 社長
山崎 裕基氏(滋賀)

建てた後の関係を大切にした信頼関係づくり

 やわらぎ住宅(株)(山崎裕基社長、滋賀同友会会員)では、住宅を建てた後のお客様との関係を大事にしています。住宅完成後は建物への評価や担当者の対応など45項目にわたるお客さまアンケートをとり、「かわら版」を毎月お客様に届け、時々のお客様の要望には即座に対応することで、信頼関係を強化しています。

 お客様からの口コミで仕事が入るようになりましたが、アフターケアを大事にするため、営業エリアは近江八幡と彦根の半径15キロ以内としています。

同友会で社員教育委員を引き受けて

   山崎氏は2004年4月に滋賀同友会に入会し、翌5月の例会に参加したところ、社員教育委員に指名されました。「とにかく委員となるからには同友会をよく知り、その社員教育の考え方を学ぼう」と、委員会だけでなく所属する支部はもちろん、他支部の例会にまで参加。また社内では『人間尊重の経営』(宮崎同友会発行)と『中小企業の経営課題』(北海道同友会発行)をテキストに、10名ずつのグループを4つ作り、山崎氏自らがチューターとなって勉強会を行いました。

 その後も同友会の例会案内を全社員に回覧し、希望する社員と共に例会に出席、全国行事では幹部社員と共に学んでいます。

 「やればやるほど学び不足を知らされる。企業が生きるか死ぬかの瀬戸際で生まれてきた『労使見解』(中小企業における労使関係の見解)は、『芸術』の域に入る文章であり、実践に裏づけされた重みを感じています」と言う山崎氏。

社員の一人ひとりの生き方に寄り添って

 現在、週1回午前中を使って幹部社員研修を行い、幹部自身が担当部署や部下とのかかわりを見つめる機会とし、入社が内定した学生には10月から入社前まで月1回内定者研修を行い、学生と社会人との違い、生きるとはどういうことかなど深めるようにしています。

 今年4月に入社した7名の新入社員は、すぐには現場に入らず1カ月半毎日社長と共に理念研修を行い、各々が生い立ちを語り合い、お互いをよく理解しあうことで、同期の連帯感を強めています。

 入社した社員の一人を営業に出したところ、「おとなし過ぎて、愛想がよくない」と、お客様から「社長へのホットライン」FAXや電話でクレームが入りました。

 その社員が周囲との関係で臆病になっているのは、これまでの家族との関係があったからでした。そのことをよく理解していた山崎氏は客先に出向き、社員のことを伝えるとともに「一緒に社員を育てていただけませんか」と話し共感を得ました。それからはその社員が見違えるように自信を持ち、今では大きな戦力になっています。「同友会で学ばなければ、お客様と一緒に社員を育てるなんて考えもしなかった」と山崎氏は笑います。

早く入社したくなる会社

   自己資本比率が高く、財務体質では滋賀県内の上位にランキングされるやわらぎ住宅。営業では女性も活躍しています。「営業、設計、事務のそれぞれの女性社員が一緒に考え企画して、経営会議に提案してきたときはびっくりしました。社員の成長に自分が追いかけられるようです」とうれしそうな山崎氏。

 「入社前、学生の時にこの会社でアルバイトをしていましたが、いろいろな社員の個性があるのにコミュニケーションがとれていて明るい会社でした。早く入社したくて、入社が楽しみで仕方なかった」と今年入社した女性社員は話していました。

●会社概要

創業:1986年
資本金:3550万円
年商:21億5500万円
社員数:50名
事業内容:住宅の企画、設計、販売、施工
所在地:滋賀県近江八幡市鷹飼町北3丁目17番地4
TEL:0748-32-0080
FAX:0748-32-0081
URL:http://www.yawaragijutaku.co.jp/

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