シリーズインデックス:人を生かす経営

【第11回】共に働く仲間こそが最大の財産-(有)萃琶 社長 後藤 寛子氏(埼玉)(2006.06.07)

共に働く仲間こそが最大の財産

  (有)萃琶 社長
後藤 寛子氏(埼玉)


 (有)萃琶(SAIBI)(後藤寛子社長、埼玉同友会会員)は、越谷市の住宅地にあります。主たる業務として、DM発送代行、DM制作代行、通販キャンペーン発送代行、物流代行、入力管理を行う企業です。女性スタッフ12名が楽しく働く、活気にあふれた職場です。

同友会の経営指針づくりで学んで

   「経営指針なしでは、今の会社は考えられない。神様のようなものよ」と語る後藤社長も、かつては自分自身が会社の「憲法」でした。作業工程一つ一つに至るまで、すべて自分のスタイル通りに進まなければ気が済まなかったとのこと。製造加工の下請けから始まった現在の会社も、社長自身が経営の将来展望を描くことができず、一時は廃業も決意したと言います。そんな最中の2003年に、埼玉同友会に入会。入会後まもなく経営指針セミナーに参加し、悪戦苦闘しながらも夢中で取り組み、現在では入会3年目にして、埼玉同友会経営委員会副委員長を務めるまでに至りました。

 現在の(有)萃琶の強みは、ISO9001とISMSに基づく情報セキュリティ管理体制と、きめ細やかさと男勝り(?)の力強さを兼ね備えた女性スタッフの皆さんです。

大家族から企業へ

 女性が生活を守りながら働ける場所を築くことは、会社の設立当初からの後藤氏の願いでした。かつては、職場に小さな子供を連れてきて働く社員さんもいました。社長自ら保母さんのように面倒を見てきた、まさに大家族の母のような存在でした。

 「でもそれは家族・家業の延長であり、企業では無かった」と後藤氏は語ります。そのため、経営理念を作って発表した時は、まったくの無反応。その必要性が伝わりませんでした。社員にとって、会社は「居心地のよい場」ではあっても、共通の目的を目指して継続的に維持発展する「企業」ではなかったのです。ISOやISMSの認証に取り組んだのも、経営指針をつくることで、企業の基盤となるマネジメントシステムを整えないと先に進めないことに気づいたからです。経営指針をつくり、目的・目標を共有し、社員一人ひとりの個性を生かした責任体制を築くことができてから、社員自身が創意工夫して、生き生きと働くようになりました。

顧客の期待を超える提案型アウトソーサーを目指して

   「今では、経営指針を社員としっかり共有し、つい先ごろも社員と一緒に経営理念の見直しをしたばかり。今後は、提案型アウトソーサーとして、広告の企画デザイン・印刷から発信にいたるまでを総合的にカバーすることを目指しています」と語る後藤氏は、広い社屋に移転し、物流代行分野を拡大していくことも考えています。

 そして、これらの計画は、慎重になりがちな社長よりも、社員のほうが積極的とのこと。女性スタッフの間では、作業場から積極的に営業に出て行く準備が着々と進められています。

 以前は「憲法」だった後藤氏も、今では現場の細かいことには、口が出せなくなってしまいました。なぜなら、社員が「社長は、同友会で“経営”をしっかり勉強してきてください。」と、どんどん送り出してくれるからです。

 発送梱包作業は、体力的には決して楽な仕事ではありません。でも、経営理念にうたわれている通り「共に働く仲間こそが最大の財産」なのでしょう。住宅地の中にある(有)萃琶の作業場からは、今日も楽しい笑い声が聞えてきます。

◆経営理念◆
 提案型アウトソーサーとして新しい価値を創造する

 私たちは、期待を超えるメーリングサービスイズ(Mailing Services)で、社会に貢献して往きます。
 私たちは、質の高いアウトソーシングで、お客様からお客様への情報をお繋ぎして往きます。
 私たちは、共に働く仲間こそが最大の財産と自覚し、共々に反映を目指して往きます。
 私たちは、安心と信頼に応える品質方針及び情報セキュリティー方針を明確にし、徹底を図り、お客様に発信して往きます。

会社概要

創業:1989年(設立2003年)
資本金:300万円
社員数:12名(常時 5名、臨時 7名)
事業内容:DM発送代行、DM制作代行、通販キャンペーン発送代行、物流代行、入力管理
所在地:埼玉県越谷市花田7-5-1
TEL:048-963-4034
FAX:048-963-4029
URL:http://sai-bi.jp/

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