シリーズインデックス:人を生かす経営

【第22回】新工場に、社員に託した夢を乗せて-協栄産業(株) 社長 大島 良和氏(愛知)(2006.08.23)

新工場に、社員に託した夢を乗せて

  協栄産業(株) 社長
大島 良和氏(愛知)




 学生時代からトップを補佐する「副」の役まわりが得意だった協栄産業(株)の大島良和社長(愛知同友会会員)は、大学卒業後、協栄産業を経営する親への反発もあって建築会社に勤めました。その後、協栄産業の経営がうまく行かなくなり、「サラリーマンを続けるか、会社を立て直すか」という岐路に立たされます。覚悟を決めて1975年に会社を引き継いだ時は、父親が残した高利の借金もありました。しかし、仕事に前向きに対応していく中で、窮地を乗り切ることができました。

「3K工場」からの脱却

   そのころの本社工場は、住宅地にあり、騒音などの課題を抱えていた上に、創業から40年以上になる工場はきれいとは言いがたいもので、まさに「3K工場」そのものでした。毎年のようにコストダウンが言われる自動車業界にあって、パートさんや外国人労働者の人数がだんだんと増え始め、大島氏も「今ある仕事を回すだけで、将来どうなっていくのかが見えなかった」と当時を振り返ります。

 1997年、大島氏は「5年以内に、500坪の土地に300坪の工場を建てる」という計画を立てました。その青写真は、社長の理想だけでなく社員や家族の幸せを考えたプランでした。それからちょうど5年後の2002年12月に新しい工場が落成しました。新しい工場には、全社員でミーティングができる広さの食堂や、女子社員のためのきれいなロッカールームが確保されていました。

インターンシップの受け入れで得た自信

   新工場のプランには、会社の将来を託す若い社員の採用も視野に入っていました。2003年度に大学生のインターンシップを受け入れたことがきっかけで、翌04年から採用に踏み出します。「うちのような3Kの工場に若い人が来てくれるかどうか不安だったが、インターンシップ生が生き生きと仕事をする姿を見て自信がついた」と大島氏。入社したばかりの20歳代の社員も、すぐに役に抜てきして、会社の将来を託しています。

 取材中、いくつかの質問を投げかけてみましたが、大島氏はその度に、事務所にいる社員に「どう思う?」と訪ね、社員も堂々と自分の意見を話します。社長と社員の関係をそのまま表しているようでした。

●会社概要

創業:1961年4月
資本金:1000万円
年商:5億5000万円
社員数:社員16名、パート40名
事業内容:自動車部品製造業(プレス・溶接・パイプ曲げ・フライス等)
所在地:愛知県江南市大海道町中里178
TEL:0587-54-6789
FAX:0587-59-7745

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