シリーズインデックス:人を生かす経営

【第28回】スタッフと共に会社を守り育てることが私の使命-(株)おたすけマン 副代表 吉田 朋子氏(奈良)(2006.10.04)

スタッフと共に会社を守り育てることが私の使命

  (株)おたすけマン 副代表
吉田 朋子氏(奈良)

経営を学びたい!

   (株)おたすけマン(吉田朋子副代表、奈良同友会会員)は、2001年に、建設会社の営業マンであった夫・正氏が、退職後「自分の力を試したい」と、介護保険制度が実施されるのを機に設立。2002年に訪問介護事業の資格を取得し、2003年には車両1台で介護タクシー事業を開始。現在では9台の車両で営業を行い、介護事業を展開しています。

 吉田氏は、「夫を支え、会社を守りそだてていかなければならない。そのためにも、経営者としての能力を身につけるために学びたい」と一大決心をして、奈良同友会の第11期同友会大学“共育”講座を受講するため、同友会に入会しました。

互いの思いを共通の目的・課題に高める

   また、同友会で学ぶ中で、スタッフがどんな思いで働いてくれているのかを知りたいと、スタッフ5名と共に社員パワーアップ“共育”研修会を受講。スタッフから「副代表は、今年の重点に『社内改善』をあげているが、何もできていないのではないか。いろんな企画もいいが、週一回の休みを確保してほしい」と言われ、がく然とします。

 お互いの違いを理解しながら意識のギャップを埋めるため、「何のための経営か(何のために働くのか)」「どのような会社にしていくのか」をもっと深く話し合い、共通の目的、課題にまで高めることの重要性に気づいたと吉田氏はいいます。

自分がいないくても会社を維持できる体制づくり

 スタッフと意思の疎通をはかるため、「なぜおたすけマンで働いているのか」「おたすけマンに対する要望・夢」「これからの人生をどう生きていこうとしているのか」のテーマで個人面談を行い、社内会議も本音の意見を出せるよう工夫するなど、スタッフ一人ひとりの思いを引き出すことに取り組みました。

 その最中、インフルエンザで5日間休まざるを得ない状態になってしまいます。代表からは「早く仕事に戻ってほしい」と言われ、スタッフからは不安を訴えるメールが送られる。こうした状況に危機感を抱き、「私が倒れて、お客様へのサービスが悪くなったり、スタッフの給与が払えなくなるようでは、経営者として失格だ。どんな状態になっても、会社を維持していける体制を整えることが私の役割」と、経営指針を本気になってつくる覚悟をしたといいます。

 今年5月には、創業5年目にして全社員会議を開催し、スタッフと練り上げてきた経営指針の発表を行いました。「会議で決まったことは、代表も含めみんなで実行し、言いたいことや不平不満は会議の議題にあげ、みんなで検討します。また、それまでの、『困った時は副代表が何とかしてくれる』という風潮も、『自分が行動しなければ何も変わらない』に変わってきました」

 スタッフと共に経営指針づくりに取り組み、さっそく表れてきた社内の変化を生き生きと語る吉田氏です。

●会社概要

創業:2001年
資本金:300万円
年商:5400万円
社員数:社員8人、パート10名
事業内容:介護タクシー、訪問介護
所在地:奈良県奈良市田中町369-2
TEL:0742-50-6541
FAX:0742-50-6551

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