シリーズインデックス:人を生かす経営

【第39回】社員と共に一歩ずつ-(株)エフ・ティ・シー通信 社長 岩本 博氏(福岡)(2006.12.20)

社員と共に一歩ずつ

  (株)エフ・ティ・シー通信 社長
岩本 博氏(福岡)


 福岡市の東部に流れる多々良川の河畔に自社ビルを持つ(株)エフ・ティ・シー通信の岩本博社長(福岡同友会会員)は、まったく畑違いの業種の営業マンから転身し、1975年に創業。通信機器の販売・修理を中心に営業所を展開してきました。現在は9名の社員とともに、メーカーへの転換を果たしました。

経営指針の必要性を感じて入会

 1987年に福岡同友会へ入会。創業して約10年、企業の方向性を模索していた時期でした。「経営指針をつくり自分がやりたいこと、企業のめざすものを明確にしないといけない」と、同友会の「経営計画作成セミナー」に参加して、理念・方針・計画を作成しました。その後、毎月の例会に参加し、学んだことを一つずつ実践してきました。

問いかけあい、高まりあう関係に

   経営指針を作成したからといって、物事が順調にいったわけではありません。業務拡大のため3カ所の営業所を設けるも、撤退を余儀なくされ、現在は本社一本に集約しています。

 同友会で人材育成委員長や支部長などを経験することを通して、「社員と一緒に考え、実行していくことの大切さを学んだ」と語ります。毎朝の朝礼の中でも、ただ現象だけを見るのでなく、「なぜそうなったのか、どうしたら良いのかということを問いかけ続けてきた。その結果、社員を信頼して共に会社の発展をめざしていくという根本ができ、販売会社からメーカーへの展開が生まれてきた」と熱く語ります。

 10年以上勤めている社員がほとんどで、若い社員たちへ良い影響を与えながら共に高まりあう関係ができてきています。

販売会社からメーカーへ

   情報産業の変化はすさまじいものがありますが、社内の大きなベクトルが合致してきたことで、一人ひとりが自主的に勉強していく社風ができました。これまでも機器のメンテナンスなどで直接ユーザーと接し、さまざまな要望はつかんでいました。日ごろから追求していた自立型企業への指針が、これらのニーズを形にしていく発想となり、無線・有線・パソコンを結び付けた独自の商品づくり(タクシーや運送業にむけたGPSシステム「運行じょうず」、CTI「受付じょうず」)へ発展していきました。7年ほど前から自社商品を開発し、提供しています。小さな仕事もていねいに続けてきたことで、顧客との信頼関係ができており、ニーズに合致した製品として受け入れられ、販売先は広がっています。

販売会社からメーカーへ

 「あまり冒険はしない。ただ、お客様満足や社員が豊かになるために身の丈にあったことをこれまで進めてきた。今後も社員とともに一歩一歩進めていきたい。会社が継続していかねばお客様に迷惑がかかる」としっかり足元を見つめながら、「企業の継続」を基本に、社員とその家族の豊かな人生の手助けを追求し、後継者づくりと若い社員の育成にも力を入れています。

●会社概要

創業:1975年
資本金:2000万円
年商:2億円(2005年度)
社員数:9名
事業内容:通信機器販売修理、
     GPSシステム「運行じょうず」、CTI「受付じょうず」の製作販売
所在地:福岡市東区名島4-8-26
TEL:092-662-2721
FAX:092-662-3020
URL:http://www.ftctusin.co.jp/

このページの先頭にもどる

携帯用QRコード
携帯対応について

更新情報RSS