シリーズインデックス:「第二創業」をめざして

【第12回】人間と環境にやさしい家づくりをめざして-(有)翔建築設計事務所 社長 中村 清隆氏(栃木)(2007.05.30)

  (有)翔建築設計事務所 社長
中村 清隆氏(栃木)

 バリアフリー(障害排除)の観点から、福祉と建築の融合に力を入れている(有)翔建築設計事務所(中村清隆社長、栃木同友会会員)では、社長の中村氏自身、福祉住環境コーディネーターの資格を持っているほか、カラーコーディネーターの資格も持っており、快適住環境づくりをめざしています。

同友会での学びを具体化

   もともと大手建築設計事務所で働いていた中村氏は、1987年に独立します。しかし、売上のアップダウンや社員にやめられるなどの問題に直面。紆余曲折を経る中で、友人の紹介で栃木同友会に出合いました。

 同友会で経営指針を学び、見よう見まねで作成しますが、社員には伝わらず、まったく実行できないままお蔵入りに。中村氏は、同友会の例会などに積極的に参加し、経営の勉強すると同時に、学んだことの実践に努めました。その結果、見よう見まねで作った指針が、三年後には実行できていたことに気づきます。「最初は、経営指針の内容が盛りだくさんで実行できませんでしたが、同友会で学んでからは、予定表のような感覚で身近なものになりました」と語る中村氏。その後も、同友会の経営指針成文化セミナーに参加し、より良い経営指針づくりに取り組んでいます。

お客様に最善の提案を

   最近、バリアフリー住宅という言葉がよく聞かれるようになりました。障害(バリア)を排除し、高齢者や身体障害者が安全に快適に住める住宅のことで、同社が設計した住宅でも、床段差をなくしたり、階段を緩やかにして手すりをつけるなどの手法がとられています。

 「ある時、祖母が敷居につまづいて骨折して入院。私の母による介護が始まり、特別養護老人ホームへの入所、そして老衰で亡くなるまでの15年間を見てきました。」住宅のバリアフリーの重要性と、建て主のバリアフリー軽視を痛感した中村氏は、バリアフリーへの取り組みをスタートします。福祉関係者との交流を通して、知識と人脈を広げていきました。

 同社では、後々のリフォームを考えて設計するようにしています。「長く住み継がれる家は、家族の歴史に合わせて変わっていかなければならないし、間取り変更、リフォームがしやすい家でなければならない。構造的な工夫をして、極力、間仕切り変更可能な家づくりをしたい」と中村氏は言います。

人にやさしい家づくり

 また、自然素材を使った家づくりもテーマに掲げています。「利益を追求した工業発達による建築資材の普及が人間の体をむしばんでいたとは、なんという皮肉か」と指摘する中村氏。シックハウス問題も深刻になっている今、「健康を考えるなら、ホルムアルデヒドやクロルピリオスだけでなく、疑わしきは使用せず、長く使われ続けてきた自然素材を使うべきだ」と主張します。

 「木材も、塗り壁も、塗装も、よく吟味して使用することが私の仕事。国産材の使い方にこだわりながら、空間を広く豊かに見せるデザインを提案していきたい」と、快適住環境づくりにかける思いを語る中村氏です。

●会社概要

設立:1987年
社員数:3名
資本金:500万円
年商:1800万円
業種:建築設計
所在地:栃木県日光市平ケ崎858
TEL:0288-21-1210
FAX:0288-21-4310
URLhttp://www.syou21.com/

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