シリーズインデックス:「第二創業」をめざして

【第36回】愛情と感動に妥協はない-(有)藤田木工所 専務 藤田 誠司氏(香川)(2007.11.14)

人を大切にする空間創造業をめざして

  (有)藤田木工所 専務取締役
藤田 誠司氏(香川)

企業づくりへの試行錯誤

 (有)藤田木工所(藤田誠司専務・香川同友会会員)は1971年に別注家具製造業で、藤田氏の父親である孝氏が創業しました。当時は高度経済成長で、建築業界全体も活気づいていました。藤田氏は1987年に入社しましたが、バブル経済崩壊の影響を受けます。しかし、その中でも借金をして工場を移転し、さらに事業の拡大を行うために工場移転を繰り返しました。その後、「人材確保と技術力の強化」が強じんな企業づくりのテーマだと気づき、職人を増やして受注体制を整えて業務を拡大。試行錯誤しながら県内はもとより近畿、中部、中国、九州、四国に顧客を拡大し、営業を展開してきました。

自己変革の岐路

   1990年に香川同友会と出合い、入会して学びますが経営は安定しません。赤字脱却のためと経営指針書の作成にも取り組みました。しかし、自分一人で作成したため身内ですら目を通す程度。「読め!」と言っても無視をされたとのこと。

 それから2年が経過して、同友会の「経営指針書をつくる会」に参加しました。当初は「理念なんかいらない!」と思っていた藤田氏。学ぶなかで社員とともに夢を実現させることが最も重要だと確信するようになり、「今度はみんなで一緒に夢を創(つく)ろう」と決意しました。藤田氏はその過程を、「真の経営指針創りをきっかけにした、自己変革の岐路だった」と振り返ります。経営指針を読んだ社員が「ココで働きたい! 夢を実現したい!」と思うような視点で課題を明らかにし、さらに具体的な行動までを表現した結果、いろいろなことが良くなり、好転して行きました。

人育てに愛情を注ぐ

 創業当時から行っている別注家具製造業にとどまらず、家具製造で培った細やかさと経験を生かして、店舗の内外装(右下写真)や住宅のリフォーム等を手がけるようになりました。愛情をもって人を育てて商品を提供する。するとエンドユーザーの笑顔と「あ~良い物をつくってくれましたね。ありがとう」と感動が帰ってきます。社員には「ありがとう! 大変な思いをさせたけれど、お客さんが喜んでいたよ」と必ず伝えるそうです。

愛と感動の空間創造業を目指して

   次に藤田氏は「脱!下請け」を目指して部門別の事業展開に挑戦します。2001年に「店舗プランニングメーカー繁盛店創造研究所-うまげなわーくす」を立ち上げました。その研究所は、単に店舗をつくるのでなくお客さんの夢である繁盛店を「どうすれば創れるのか(夢が実現できるのか)」ということに妥協しないで徹底して追求します。

 店づくりにかかわるプランナーからさまざまな業種の職人一人ひとり、全員が自分の仕事を考えて受け持つプロフェッショナル集団を目指しています。また、だれが元請けでだれが下請けかに関係なく、全て横一線で仕事に取り組みます。お客様の思い(夢)を実現する集団でなければならないと願って組織づくりをしたそうです。経営の三資源でもっとも重要な「人」に徹底的に愛情を注ぎ、協力会社のスタッフともモノづくりの仕事を通じて人間的に磨き合っていく中で、夢の実現に挑戦しています。

(※注釈-「うまげな」は讃岐弁で「良さそうな」の意味です)

●会社概要

創業:1995年1月
資本金:300万円
年商:2億円
社員数:8名(役員3名含まず)
業種:店舗及び住宅等建築工事事業、プランニング・デザイン事業
    別注家具製造事業、内装仕上げ工事一式事業、コンサルティング事業
所在地:〒761-0444 香川県高松市池田町1254-5
TEL:087-849-1035
FAX:087-849-1039
URLhttp://www.e-force.jp/hp/

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