シリーズインデックス:人を生かす経営II

【第7回】社員と共に「人間力」を高める―(株)北斗 社長 小川 康則氏(愛知)(2008.03.19)

小川社長 社員と共に「人間力」を高める
(株)北斗社長 社長 小川康則氏(愛知)

 (株)北斗(小川康則社長、愛知同友会会員)の社名は、愛知県の「北」で「斗(たたか)う」という意味で、会社は愛知県北部の一宮市にあり、エクステリアの仕事をしています。エクステリアとは、庭や塀など住宅の外構にかかわり、一般住宅の売上に左右される業界です。

「自分の分身」が必要

 小川氏は高校卒業後、石油関係の会社に就職、中古車販売の経営などを経て、現在の会社の前身である「北斗営繕」という会社を創業しました。
 当初は、具体的な夢も目標もないまま「こんなものかな」という感じでやってきましたが、新店舗を出すことになり「自分の分身」が必要と感じ、社員教育にとりくみました。そんな折、愛知同友会に入会して「労使見解(中小企業における労使関係の見解)」と出合い、衝撃を受けたのでした。「これまで自分が『当たり前』と思っていた社員との関係が、いかに『当たり前』でなかったかに気づかされた」と小川氏は振り返ります。

   というのも、ある社員に対して、苦手な分野の仕事と分かっていながら逃げ道を与えないほど追い詰め、結局その社員はやめてしまった経験があったからです。この時の反省から、その人の個性を大切にして採用や社員教育をおこなうようになりました。

経営指針づくりで自分と会社が変わった

 小川氏と会社が変わる明確な出発点となったのは、社員と一緒になって経営指針づくりを始めたことでした。以前から指針らしきものはありましたが、社員の立場からの考えがありませんでした。「独り善がりのもので、浸透もなければ組織としての目的もなく、売上で一喜一憂する会社だった」と小川氏は言います。
 新しい経営指針づくりでは、経営者と社員、お互いの立場から経営指針を作成。会社と社員の幸福を一致させる作業が、社員と共に育つことの第一歩となりました。現在では、エクステリアの日本一の会社になることを目標に、社員はそれに関係するあらゆる資格にチャレンジできる社内環境が整っています。

「自立型社会人」をめざして

社員と共に  小川氏の哲学に「自立型社会人を目指す」というものがあります。プロ意識を持って、仕事のスキル向上や自分で高い目標を立てて、自ら進んで学び続けることができる人、そして相手の良いところを謙虚に見て学べる「人間力」を身につけている人のことを「自立型社会人」と呼んでいます。
 
 小川氏自身が、社員の良いところを見つけて伸ばす努力をし、同時に社員にも小川氏や仲間の良いところを見つけてほしい、そして謙虚に人を尊敬できるようになってほしい、あてにされ、期待される人物になってほしいと願っている小川氏。「自社にかかわるすべての人のかけがえのない人生を自覚してもらい、『自立型社会人』をつくること。これこそが自分の生き方であり、自社の経営理念」と力を込めて語りました。

会社概要

創 業:1991年
設 立:1994年
社員数:16名(男12名、女4名)
資本金:1000万
年 商:4億5000万円
業 種:リフォーム、エクステリア
企業理念:「幸せの循環」
所在地:愛知県一宮市木曽川町外割田下堀田69
TEL:0586-87-5084
FAX:0586-87-5194
URLhttp://www.ex-hokuto.com

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