シリーズインデックス:人を生かす経営II

【第9回】人が育つ環境づくりを目指して―(株)パル技研 社長 藪内廣之氏(香川)(2008.04.02)

薮内氏 人が育つ環境づくりを目指して
(株)パル技研 社長 藪内廣之氏(香川)

 株式会社パル技研(藪内廣之社長、香川同友会会員)は、電子機器の開発と製造の会社で、1992年の設立です。当時はあらゆる商品にマイクロコンピュータが導入され始めたころで、電子機器類の開発を通してお客様の社業の発展に貢献したいという思いと、お客様から仲間として付き合ってもらえる関係を目指して、薮内氏は会社名をパル(=PAL:仲間)技研と名づけました。

「情熱あふれる技術集団」への挑戦

作業風景  技術に人間力をプラスして、お客様の立場から本質を追求したい、そして、いつも中心に考えるべきは人と人との関係だと考え「情熱あふれる技術集団」を目指した薮内氏は、地域に密着した、小ロット多品種に機敏に対応できるマイクロEMS(Electronics Manufacturing Service)企業として、常に人間力と技術力の向上を意識して取りくんできました。その結果、1999年 2月に品質システムISO9001認証を取得、2006年 7月には、新連携支援事業の認定(中小企業庁)を受けました。

 「やりがい、こだわりづくりのためにも、まずはビジョンや経営理念を社員と共有することが大切」と言う薮内氏の実践は多様です。毎日、朝礼で経営理念を唱和し、社長自らが理念の具体的な言葉として、「今日の一言」を全社員に発信したり、行動で表現しています。また、経営目標を共有するために、経営計画は全社員で自主的に作成し、一日かけて発表会を行っているほか、社員がチームになってチャートコンテスト等も実施し、常に理念・ビジョンを意識するような工夫がされています。そして、月に一度の「方針管理会議」では、売上・利益等の経営数値も全てガラス張りで、社員にも進ちょく状況がわかるようになっており、出た成果の三分の一は社員へ配分することになっています。

人事理念を掲げて

社屋  人事理念を明確にしているのも同社の特徴で、採用の段階で理念を十分理解してもらい、多くの社員が採用に携わります。また、年三回は全社員と面談し、社内勉強会では、社員にも経営感覚をもってもらえるよう工夫しているほか、社員全員がパソコンの社内ネットワークでデータの共有化・標準化をおこない、日常的に社長とのコミュニケーションがとれるIT環境を整えてきました。

 今後は、「新3K戦略」として、「こだわり」「こまわり」「顧客密着」を掲げて全社一丸でさらなる発展を目指す薮内氏。「全社員が定年まで安心して働けるような会社にするためにどうしたらいいかを常に考えながら、左手にソロバン、右手にロマン、背中にガマンを背負うのが経営者の仕事」と力をこめて語りました。

会社概要

設 立:1992年9月
社員数:34名
資本金:1,000万円
年 商:7億円
事 業:マイクロコンピュータ応用システムのハードウェア&ソフトウェア開発、製作、産業用電子制御装置・検査装置開発、製作、OEM製品供給など
所在地:〒761-0301 香川県高松市林町2217番地2(インテリジェントパーク内)
TEL:(087)864-3388
FAX:(087)864-3386
URLhttp://www.palgiken.co.jp/

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