シリーズインデックス:人を生かす経営II

【第18回】社員と共に自社製品作りを目指して―パルシステム(株) 社長 鈴木 松雄氏(栃木)(2008.6.4)

  パルシステム(株) 社長 鈴木 松雄氏(栃木)

 パルシステム(株)の鈴木氏(栃木同友会会員)は、大学で電気工学を学んだ後、大手音響機器メーカーなどに勤務。生産管理、品質管理などに従事してきました。団塊の世代であるだけに、入学、就職、さらには会社内競争の中を歩んできました。定年の時までにはさらに激しい競争の波にさらされるとの危機感から、いつか独立しようと30代前半から考えてきたといいます。

 創業したのは1985年11月、40歳の時。以来、エンジニアリングソフト開発、自動制御システム・機器の開発に取り組んでいます。
 

「経営指針」との出合い

   「楽になる」と思って軽く始めた会社経営は逆に楽ではないことがまもなくわかり、経営理念のことを聞いても考えたこともなく、中小企業家同友会の勉強会に出た当初は面食らってしまったこともありました。

 しかしその後、同友会の会合に頻繁に出て、経営者としての勉強に取り組み、経営指針成文化セミナーにも毎回出席。さらに同友会の全国規模の会合にも出席して、ほかの中小企業経営者の考えていることを学びました。

 2002年には国から経営革新企業としての認定を受け、2003年には栃木県フロンティア企業の認定を受け、同年にはさらに、ISO9001:2000の認証を取得しました。こうした過程において、同友会で経営指針の策定に励んだことが基礎となったと、鈴木氏は述懐します。
 

社内の改革の嵐

 すべてがスムーズにいったわけではなく、社内に改革の嵐が吹く中でついていけない社員も出ました。2002年から2003年にかけて13人いた社員のうち8人が退職。しかし、当時景気がよくなかったために、すぐによい技術者を採用して補充することができました。その後1人増えて、現在社員は14人。8人がやめる前と比べて、生産性は倍になったといいます。社員にも会社の実情を知ってもらうため、「パルナビゲーター」(燃料計→資金、昇降計→仕事量、速度計→仕事の効率等)を作り、半年ごとに更新し社員全員との意思疎通を図っています。
 

社員と共に自社製品を目指して

   「下請け・元請けという考え方はもう古い。企業は互いに独立し、依存しあうことなく連携するべきだ」というのが鈴木氏の持論です。

 得意分野を生かすネットワークを結ぶことによって、さまざまな商品開発を重ねました。自社製品開発は1998年に開始しましたが、ヒット商品が出ない日々が続きました。しかし、年次の社内経営指針策定会議では「自社製品を作らなければだめだ」という声が決まって出ました。そうした中で自社製品の開発を進め、さまざまな新たな開発のアイデアが生まれました。今日、同社売り上げに占める自社製品比率は25%。交通環境測定装置、超音波霧化器(空間殺菌・消臭用)などを続々と開発・発売しています。これからも自社製品比率は着実に高くなりそうです。

会社概要

設 立 1989年
社員数 14名
資本金 2000万円
年 商 2億5000万円(2007年9月期)
業 種 自動制御システム開発、自動制御機器の開発・製作・施行、
     エンジニアリングソフトウエアの開発、LAN・イントラネットの構築
所在地 栃木県宇都宮市東浦町21番地15
TEL 028-645-3666
FAX 028-645-3399
URL http://www.palsystem.co.jp

このページの先頭にもどる

携帯用QRコード
携帯対応について

更新情報RSS