シリーズインデックス:経営革新する元気印企業

【第37回】経験とスキルを生かして全国への広がりをつくる パソコンプラザ都城(株) 社長 井福博文氏(宮崎)(2009.06.03)

井福社長 パソコンプラザ都城(株) 社長 井福博文氏(宮崎)

 パソコンプラザ都城(井福博文社長、宮崎同友会会員)は、28年前に井福氏が立ち上げました。創業以来、一貫して取り組んできたのは、個別の顧客ニーズに応えた「ソフトウェア開発」です。学校や病院、企業の業務管理システムの構築を行ってきました。

景気に左右されない商品の開発

パソコンプラザ都城  「地域では、もう行きわたった。この先をどうするかが課題」と感じ始め、ある高校に7年前に導入した教務支援システムが安定稼働していることから、このソフトをパッケージソフト化。生徒の成績のみならず、健康管理、生活指導管理などが学校全体で一元管理できるもので、「高校総合システム」として全国への販売を昨年7月に開始しました。このシステムの特徴は、「入学試験から卒業までの管理が一貫してできることに加え、卒業証明書や成績証明書、健康診断書などの帳票のほとんどがエクセルで作成されて出力できるので、学校側で必要に応じての増減や修正ができるということ」と同社システムエンジニアは語ります。

 イージーオーダー感覚のカスタマイズで、普通科とは異なる授業がある商業・工業系の高校でも対応でき、資格試験の合否結果なども蓄積できます。教務関係のシステムであれば「景気に左右されない」という点も、打ち出す方向として大事な部分でした。今後は、中学校や自動車学校といった方向へひろげていくことも考えています。
 
 同氏が勝負をかけたのは価格です。「一般化して売り出すと必ず類似品はでてくる。そのときに他の追随を許さない価格で売り出すことにしました。調査したところ、福岡市内の学校では、ソフトの導入からメンテナンスまでいれると800万円ぐらいかかっている。この商品は150万円です。メンテナンスまで入れても、これまでの3分の1の費用に抑えられる」と言います。

強みをいかして

 こうして全国販売を開始した時に、東京ビックサイトで開催された「ITpro EXPO」に宮崎県から3社出展のうちの1社に選ばれ、教務支援システムを展示しました。1日目に『日経情報ストラテジー』の記者の目にとまりホームページ上で紹介されました。「ウェブ関係の企業が多いなか、田舎の中小企業がコテコテのソフトウェア開発をしているから目にとまったのでしょう。デザイン重視のウェブに対して、ソフトウェア開発は理詰め。これまでの開発で得た経験と理論が財産となって、わが社の強みになっています」と井福氏は語ります。

新たな連携も模索

 井福氏は、数年後に会社を継承することを想定して取り組んでいます。一定の安定収入という土台づくりのために、ソフトウェアの販売を通じて、サポート契約などの方向性を見出そうとしています。そのためには全国にユーザーをつくらなければなりません。営業代行業者との連携、地元企業との連携を図ることも考えています。

 強みである「経験とスキル」を最大限に生かしながら、販売の方法を変え、新たな売り先を開拓していく。そのことで同社の未来を強固なものにしていくという道筋を描きながら、挑戦が続きます。

会社概要

創 業:1981年
社員数:7名
年 商:5300万円
業 種:ソフトウェア開発・販売
所在地:宮崎県都城市姫城町30街区7号
TEL:0986-25-9881
URLhttp://ppm.name/index.html

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