シリーズインデックス:経営革新する元気印企業

【第38回】職人のままではいけない。経営者になろう! (株)イワキ製作所 社長 大山 次夫氏(福岡)(2009.06.10)

大山社長 (株)イワキ製作所 社長 大山 次夫氏(福岡)

 (株)イワキ製作所(大山次夫社長、福岡同友会会員)は大山氏の父が1962年に、旋盤職人、手仕上げ職人と3人で創業しました。大山氏も会社に入り、そのころ業界に出回りだしたCNC旋盤を導入し、2~3年かけて仕事を覚えました。

バブル崩壊で業績悪化、最悪の労使関係

 バブル期に入り、トヨタの1次下請けのK工業から仕事を依頼され、CNC旋盤やマシニングセンターなど、大型設備投資を行っていきました。「とにかく納期に間に合わせないといかん」と、午前2時、3時まで仕事をするのも当たり前という状態で、社長も現場で働き、従業員も15~16名まで増えました。

 しかし、バブル期が終わるとK工業は九州から引き揚げていき、(株)イワキ製作所には借金だけが残りました。「人を減らさなければしょうがない」とふたたび5~6名の会社になり、従業員との関係は最悪状態になりました。ちょうどそんなときに福岡同友会に入会しました。

「経営指針塾」で社長の仕事を徹底して考える

作業風景  「ここまで自分は知らなかったんだと改めて確認させられた」と大山氏が振り返るのは、福岡同友会の「経営指針塾」です。このとき初めて、経営指針書が会社にとってどんなものかが分かり、大山氏は「社長1人が頑張っても限界がある、従業員を巻き込んで経営指針をつくろう」と考えました。

 2008年9月ごろから、社員に「会社に何か言いたいことはない?」と聞いていきました。すると「この会社、ばらばらですよね」、「給料は上がらんとですか」という声が出てきました。以前なら「そんなことは聞きたくない」と自分を防御していた大山氏、「今回は話が聞けた」と言います。不景気への危機感もあり、社員の意見を経営指針書に少しでも盛り込みたいという思いがありました。

 経営指針書が完成し、発表会で「1年に1度、発表会をします」と言うと、社員からは「1年に1度で、経営指針書どおりにいっているか読み取れるんですか。半期に1度やってください」と言われました。大山氏は「会社、しっかりしてくださいよ」というメッセージだと受け止めました。

チームづくりが大事

作業風景  今は社内でのチームワークが大事と考え、様々なミーティングを開いています。会議できちんと意見を交換できるようになることで、会社内の人間関係をチームワークあるものにしていきたいと考えています。「社長の仕事とは、自己満足でやってはいけない。きちんと目標を定めて、それが社員にも分かるようにしなければいけない。だから社員と社長の目標を一緒にして会社を発展させていきたい」と語る大山氏。経営者としての挑戦が続きます。

経営理念(ミッション)

私達の製作する機械部品を、お客様へ提供し、ユーザーが喜び、そのユーザーの人間幸福、生活水準の向上をめざす。
お客様:私どもに注文をくださる方々(設計会社、組立メーカー、機械メーカー、部品加工メーカー、商社様)
ユーザー:私どもの機械部品が組込まれた機械を利用、又は機械で生産した商品を購入の方々

会社概要

創 業:1962年
資本金:300万円
社員数:15名
業 種:産業機械部品から半導体製造装置部品まで。システムによる多品種少量生産
所在地:筑紫郡那珂川町西畑
TEL :092-952-2201

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