シリーズインデックス:経営革新する元気印企業

【第40回】身近なヒントから新規事業づくり 白沢電設(株) 社長 白沢 和典氏(千葉)(2009.06.24)

白沢社長 白沢電設(株) 社長 白沢 和典氏(千葉)

 白沢電設(株)(白沢和典社長、千葉同友会会員)は25年前に電気設備工事設計施工会社としてスタート。当初、バブル景気の後押しで、順調に売り上げを伸ばしました。白沢氏は「有頂天になり、仕事をこなせば金が入ってくるし、会社経営などちょろいものと思っていた」と言います。

自社の特徴を模索

作業風景  しかし創業11年目、倒産した制御盤の設計製作会社を引き受け、静岡事務所として営業していましたが、3年のうちに約10人いた社員全員が辞表を出し、やむなく閉鎖という事態にいたりました。

 白沢氏は必要に迫られて、制御盤設計の技術を見よう見まねで体得しました。同時に、独自の技術を持ちたいと考えていた白沢氏は、これまで外注していたPLC(プログラマブルロジックコントロール)という機械制御プログラムの自社開発に乗り出しました。長男の一氏(同社常務)は当初反対しましたが、白沢氏の決意は固く、やがて一氏が開発を担うようになりました。最初に手掛けたのは砕石プラントのプログラム、苦労して開発した甲斐あってプラントが閉山するまでの約10年、大きなトラブルもなく作動しました。

エンドユーザーの声に応えて

制御監視システム  その後、学校でFA(FactoryAutomation)を勉強した二男が入社。こうして、同社は制御盤設計から制御盤製作・工事という一連の電気設備工事が受注可能となりました。白沢氏は「息子たちに対しては、仕事を任せるというより、最初は半強制だった。息子たちは無茶とも言える仕事を少しずつこなしてくれて、今では高度な技術領域を普通にこなしていると思う」と言います。

 同社は、他社がやらないことをやることを重視しています。「顧客のニーズに対して“できません”という答えはありません。“こういう方法であれば可能だと思いますがいかがでしょう”と提案する」と言う一氏は、日々の情報収集を重視しています。その積み重ねの結果が、PLCやタッチパネル、パソコンを使ったデジタル化制御の技術につながりました。日々の仕事の延長線上や、すぐ横、ちょっと先、一歩手前に転がっているかもしれないヒントを見逃さないことを大切にしています。

経営理念を確立して会社の方向性を共有を

 「これからはもっと科学技術が発展し、デジタル化のスピードを増すと思う。この変化をチャンスとして企業戦略を立てておかないと、21世紀にも持続可能な会社にはならない」と言う白沢氏、会社の進む方向を社内で共有できるよう、経営理念を会社全体で練り上げる考えです。一氏が言葉を継ぎました。「“かゆいところに手が届く”だけでなく“かゆいところをかいて、かゆみ止めまで塗る”ような提案をしていきたい。私たちは職人的な“狭く深く”からさまざまな分野において見聞を広めて、“広く深い”会社にしていきたい」。経営指針を柱に、白沢父子と同社の一丸となった挑戦が続きます。

会社概要

設 立:1983年
資本金:1000万円
社員数:4名(内、パート・アルバイト2名)
年 商:8000万円
事業内容:プラント及び機械の電気制御システムの設計製作及び施工
所在地:千葉県流山市東深井315
TEL:04-7156-7333
URLhttp://www.seec.jp

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