シリーズインデックス:経営革新する元気印企業

【第42回】地域に根ざしたジーンズショップめざして(株)ジェオグラフィー 社長 吉村真嗣氏(奈良)(2009.07.08)

吉村社長 (株)ジェオグラフィー 社長 吉村真嗣氏(奈良)

 (株)ジェオグラフィー(吉村真嗣社長、奈良同友会会員)はジーンズおよびカジュアルウェアの販売を手掛ける会社です。吉村氏は1978年に18歳で父親の経営する会社に入社し、1988年に28歳で社長に就任しました。

 当時ジーンズは都心型の販売が主流でしたが、紳士服業界の郊外型大型店舗展開などを見て、1991年に郊外型店舗へ転換をはかります。

大手との違いを模索

   そうして1991年から4年間に3店舗を展開した矢先、1996年には常識を覆す安値を売り物にする大手全国チェーン店が奈良に進出してきました。吉村氏は「自社のスタンスをしっかり持たなくては流されてしまう。大手にはまねができないことに取り組もう」と“高品質の商品を扱う店”、“多くの商品の中から、お客さんが本当に自分に合ったものを選べる店”をめざして130社から様々なアイテムを仕入れるようにしました。

 さらに2004年~2007年にかけ、次々と大型ショッピングセンターが出店。これに対抗するために同社では、お客の質問には何でも答えられるように商品は必ず試着するようにし、また、売るだけではなく“ジーンズのアフターケアをします”と打ち出すなど、付加価値を上げるためにさまざまなことに取り組みました。

「安い店なら他にある」

 しかし、やってもやっても売り上げが落ち、吉村氏は「やはり“安い商品”しか売れないのか」と悩み、迷いも生じました。しかし、アンケートでは「高い」と答えながらも、買ってくださるお客の姿を見た時に「安い店なら他にある。同じことをしていたら埋もれてしまう。ここでブレたらいけないと思った」と吉村氏は振り返ります。自社の強みを再度確認して、“高品質のものが数多くある店”として販売ターゲットを絞り込んでいきました。そして厳しい中で現在7店舗に拡大しています。

社員の成長にこそチャンス

   吉村氏は1990年、30歳で奈良同友会へ入会しました。ある時、会社からの連絡が頻繁に携帯電話に入る吉村氏を見た先輩会員から、「経営者としての仕事をしてないからや、社長の仕事は経営指針をつくることと、仕事を任せられる社員を育てること」と指摘されました。

 何でも自分でしないと気のすまない吉村氏でしたが、「自社は“仕入れて、売る商売”すなわち“商品”と“人(社員)”この2つしかない。厳しい時だからこそ社員教育が大切だと言いながらも、まだ真剣に取り組めていなかった」と気づきました。そして、自社にはまだまだ社員が育っていく可能性があり、ここにまだチャンスがあると思いを強くしました。

 「社員との危機感の共有はまだまだ課題ですが、よい会社にしていこうという思いは共有している。自社を大きくすることではなく“地域で10年20年続く商売を”が目標。四方(仕入先、自分、社員、お客さん)良しの商売をめざして頑張りたい」と吉村氏は力をこめて語りました。

会社概要

創 業:1967年4月
設 立:1993年4月
資本金:1000万円
社員数:85名
事業内容:ジーンズ及びカジュアルウェアの販売
所在地:奈良県香芝市下田東1-484
URLhttp://www.jeansgeo.com/index.htm

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