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【第68回】「診療所」から“癒しの空間”へ まちだ歯科クリニック 院長 町田 澄利氏(長崎)(2010.02.10)

町田院長 まちだ歯科クリニック 院長 町田 澄利氏(長崎)

 「できるだけ歯を削らず、抜かず、守り続ける」ことを大切にしているまちだ歯科クリニック。院長の町田澄利氏(長崎同友会会員)は、 夜遅く、「歯が痛いよー」と泣く幼児を連れたおじいちゃんが、閉まったままの歯医者の前で困っている様子を見て、歯医者になろうと決心したと言います。
 
 近年、柔らかい食べ物や糖分を多量に含む飲料が増え、歯や歯肉が弱くなる傾向があり、家庭の食生活からくる歯科疾患にかかりやすい環境になってきています。

歯を守り育てる

   町田氏は「歯を削らずに守り育てる」ことを提唱しています。歯を削ることなく健康に維持することは、全身の健康につながる。そのために、口腔健康維持=歯磨きの専門的な知識を持っているサポーターを、「家族のため、一緒に働く社員のために確保して欲しい」と話しています。
 
 町田氏は、労働現場への口腔健康維持周知普及のため、労働衛生コンサルタント資格を取り、職場環境や労働者の健康面をサポートする町田労働衛生コンサルタント事務所を立ち上げ、厚生労働省委託事業であるメンタルヘルス対策支援センターの業務調整担当促進員として活躍しています。

ネットワークで健康を守る

 訪問歯科診療では、歯の治療や入れ歯で、患者が噛(か)むことができるようになり、寝たきりから寝返りをうったり、座ることができるようになるという経験をしました。
 
 その経験から、口周り、さらには全身のリハビリテーションが、病人や高齢者には重要だと気づき、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士と協力し、看護師とは口腔清掃を、栄養士とは嚥下(えんか)食を、歯科衛生士とは専門的口腔清掃と摂食・嚥下訓練などを連携し、地域の医療ネットワークづくりを進めてきました。
 
 1999年には、介護支援専門員の資格を取得し、在宅生活を営む要介護高齢者へ対する支援のあり方も、訪問歯科診療の中で生かしています。

通いたくなる歯医者

マイ歯ブラシを処方し、医院より無償で提供し保管されています  歯を削るのをやめ、日々の口腔清掃と仕上げの専門的な口腔清掃の組み合わせで健康を守ろうと、町田氏の診療室の戸棚の中には患者の名前が書かれた歯ブラシがたくさん並んでいました。診療所に来ると患者に合った専用の歯ブラシで磨く練習ができ、個々の口の大きさや歯並びに合わせて、歯磨き手技の能力に合わせて、歯ブラシに捻りを入れたり、毛先を切ったりしています。
 
 「虫歯や歯周病になる前に来院してもらうために、くつろげる空間、癒される空間にしたい」。診療所にはキッズコーナー、血圧計、本棚など、町田氏の気遣いがあふれています。

会社概要

開 業:1988年
社員数:3名
所在地:長崎市茂木町1590-13
TEL:095-836-2552

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