シリーズインデックス:経営革新する元気印企業

【第74回】 建設業から介護福祉施設を展開 (株)久保組 社長 久保安正氏(愛媛)(2010.03.24)

久保社長 (株)久保組 社長 久保安正氏(愛媛)

福祉分野に進出するきっかけ

サンファミリア  不況業種と言われる建設業、久保安正氏((株)久保組社長・愛媛同友会)が福祉分野に関心を抱いたのは1999年頃。高齢化が進み福祉分野市場が拡大するとにらみ、準備期間を経て2005年から本格的に介護福祉分野に進出しました。
 試行錯誤の中で自社の強みを発揮し、住宅型有料老人ホーム「サン・ファミリア」として現在5施設を直営で展開しています。

体質改善と経営指針確立で強みを発揮

 売り上げの80%を公共土木事業で占めていた体質からの転換を図るため、1993年にユーミーマンション(弓場建設)のフランチャイズに加盟。マンション事業のノウハウを蓄積し活用することで、契約がスムーズに運ぶようになりました。

 また、1988年から愛媛同友会の経営指針成文化セミナーに参加しました。2000年に作成した経営指針の中で、自社の存在意義を明確にするとともに、経営理念「私たちは、建設業のサービス産業化を実現して、会社の繁栄と社員の幸福、関係会社・取引業者との強存強栄をはかり地域社会に貢献します」を確立。介護福祉分野進出の後押しともなりました。

業界への疑問が、新たな価値を生む

各部屋の様子  久保氏が介護福祉業界に進出して驚いたのは、入浴や散歩などの日常生活に対して、施設運営上のルールがお客のニーズよりも勝っており、自由度が極端に少ないということでした。
 そこで、「この業界を変えたい」との思いと同時に、お客の顧客満足を追求することで存在意義を高めることができるのではないかと考え、施設からの通院・買い物など介護保険以外のサービス「リビングサービス(生活支援サービス)」という自社ブランドを開発しました。

「自分の両親を入居させたい」と思える施設を作る

 同社の末光陽平・事業部長は「社員は汚れたエプロンや靴のかかとを踏んで対応したりしていましたが、その意識を変えることに力を注ぎました。呼称を“利用者”から“お客様”に改めることもその一つです。なによりも、自分の両親を入居させたいと思える施設を作ることが原点。その視点で考えると従来の常識を変えることができます」と語ります。

 「顧客満足を高めることが、働くことに誇りを持ち、社員満足を高めることにつながる」と語る久保氏。社長と社員の思いが共有されているようです。

会社概要

創 業:1934年
設 立:1958年
資本金:4000万円
社員数:50名
所在地:愛媛県四国中央市川之江町1978番地2
URL:http://www.kubogumi.com/

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