シリーズインデックス:わが社の強みは??

【第42回】「畳屋」から「住まいと暮らしのお役立ち」へ (株)ベルシステム 代表取締役 鈴木 朝博氏(宮城)(2012.02.29)

鈴木社長 (株)ベルシステム 代表取締役 鈴木 朝博氏(宮城)

 宮城県塩釜市で畳・襖・障子などの販売施工とハウスクリーニング、住まいのプチリフォーム(小修繕工事)を手がける(株)ベルシステム(鈴木朝博社長、宮城同友会会員)。今回の東日本大震災で地域に大きな被害が広がるなか、徹底した顧客密着・地域密着で活躍しています。

入会後に参加した合同企業説明会で

 鈴木氏は1990年に専務(後継者)として入会。その後、採用を目的に参加した共同求人委員会主催の「合同企業説明会」で、となりのブースにたくさんの学生が集まるのに、自社のブースにはだれも来ないことにショックを受けます。

 「よく考えたらわが社の当時の社名は『鈴木畳店』で、企業ガイドブックの見開きの自社紹介のとなりのページには『海外研修』といった新入社員への豪華な処遇が掲載してあり、『私も学生だったら来ないよな』と反省しました。若者が入社したくなるような魅力ある会社づくりをこの同友会で学んで取り組んでいこうと決心しました」と鈴木氏は当時を振り返ります。

二度の「経営指針を創る会」受講を経て

 その後、(株)ベルシステムと社名変更し、「第2期経営指針を創る会」「第11期経営指針を創る会」を受講し、第二創業を模索します。「『創る会』受講時は、他の受講生仲間と“吹き溜まり三人組”と揶揄されるくらいモヤモヤしていました。しかし、今後のわが社を考えた時に畳だけでは生き残れないという危機感を持ちました。ある会員が主催する研修会を機に、それまでの自社の経営指針を見直し、『わが社のお客様と事業領域』を明確にしました。下請け体質だったわが社を地元中心の元請けに転換していく契機となりました」と語る鈴木氏。現在は畳関係の仕事は4割に留まり、あとの6割はハウスクリーニングや建設会社や工務店が扱わない規模のプチリフォーム(小修繕工事)が中心で、下請けの仕事はほとんどなく、エンドユーザーからの元請けに転換しています。

わが社の強み

手づくり新聞 本社がある塩釜市と近接の多賀城市・七ヶ浜町の2市3町を中心に、「すぐに駆けつけられる範囲」にほぼ限定しての営業活動と、「手づくり新聞」などの配布などを地道に続け、今では「(株)ベルシステムのお得意様」と呼べる3,000件のお客様から「住まいと暮らしのお役立ちパートナー」として頼りにされる会社になっています。

明るい笑顔でお客様を出迎え、電話の問い合わせも気さくで丁寧。いかにお客様と近い距離でお付き合いをしているかが分かります。また、社員同士でも「ただいま」「おかえり」「おつかれさま」と自然な会話が生まれ、チームワークの良さがうかがえます。

将来を見据えた「新卒採用」と「共育ち」の実践があってこそ

スローガン  毎年社員が中心となって経営指針の更新発表を行ないながら、定期的な新卒採用も続けています。「将来ビジョンの具現化、とりわけ3年先を見据えた経営において新卒採用はかかせません。事業承継を考えてもその時に実行したのでは遅いのです。社員の提案で『自分自身の頭で考える』ことをテーマに『スキルアップ研修』なども行ってきました。その成果が少しずつ表れ、お客様からの要望を聞き、自分自身で考えて行動できるようになってきたと思います」と鈴木氏。社員一人ひとりの成長に手応えを感じています。

 「兵庫同友会の田中筆頭代表理事から復興特需はいずれなくなること、無計画な過度な借り入れはいずれ経営を圧迫することを学びました。一時的な目先の仕事に惑わされず、計画的な『人づくり』『仕事づくり』をコツコツ積み重ねていくことで地域になくてはならない会社を目指していきます」と鈴木氏は語っています。

会社概要

創 業:1987年
資本金:1,000万円
事業内容:畳の製造・販売・襖の張替・内装工事、リフォーム工事、ハウスクリーニング工事など
従業員数:8名
所在地:宮城県塩釜市東玉川町2-36
TEL:022-362-1902
FAX:022-362-1961
URL:http://www.bellsistem.com/index.html/

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