シリーズインデックス:若者がいきいき働く企業へ

【第13回】全員が満足できる企業へ(株)アミイダ 代表取締役 阿久戸(あくと)洋希氏・専務取締役 阿久戸英男氏(群馬)(2014.06.25)

社長と専務 (株)アミイダ 代表取締役 阿久戸(あくと)洋希氏・専務取締役 阿久戸英男氏(群馬)

社屋  (株)アミイダ(阿久戸洋希社長、阿久戸英男専務・群馬同友会会員)は、「研削加工のワンストップサービス」をキャッチフレーズに、金属部品・非金属部品の円筒研削・内面研削・成形研削・プロファイル研削を行う会社です。創業者である先代の阿久戸忠雄氏は、その飾らない人柄から多くの会員に愛され、群馬同友会を牽引していましたが、一昨年6月に他界。代表理事在任中における突然の訃報でした。洋希社長・英男専務は先代のDNAをしっかりと受け継ぎ、若手会員の中心的存在として同友会活動に積極的に参加し、同社のさらなる成長・発展にまい進しています。

定期採用する企業をめざす

 以前の同社の採用姿勢は、「100%中途採用のジャストインタイム。人手が足らないから採用する、まるで猫の手を借りているような状態だった」と言います。キッカケとなったのは7年前に兄弟で参加した群馬同友会の「経営指針をつくる会」です。「10年後、20年後の会社はどうなるのか?永続するには計画的な採用が不可欠」という強い危機意識とともに、尊敬する先輩経営者から新卒採用の取り組みを聞き、「いつかはアミイダもそうなりたい」との展望を抱きました。そして、中長期ビジョンに初めて「定期採用する企業をめざす」を明記しました。これは同社にとって大きな第一歩でした。

若手社員を育てる決意

 ビジョン発表から2年後、初めての新卒採用を実現。「若い子って良いよね。つまらないモノサシがなくてピュア。それだけで大きな希望を感じた」と振り返ります。しかし、その反面、「新入社員の期待に応えるだけの会社をつくらなければ」という責任感も芽生えました。当時、世間では俗に言う「ゆとり世代」が社会人になり始めたころであり、「今どきの若者は…」という議論が頻繁に交わされていました。しかし、愚痴ばかりでは何も始まりません。先代と話しあうなかで「他の会社が人材育成に困っているのなら、それを解決できれば付加価値になる」という結論を導きます。そこで同社は「若手社員を育てる風土をつくる」と決意しました。

昼礼勉強会で課題を共通認識に

昼礼勉強会の様子  その後も定期採用を継続し、同友会の「新入社員研修会」や「伸び盛り社員研修会」などを積極的に活用しました。もちろん単に参加するのではなく「高い意識を持って」です。社員参加型の支部例会では、討論内容の発表を全グループで同社の社員が行うという逸話も残しました。「アミイダの社員は意識が高い」と会員経営者は口をそろえます。また、研修会などに参加した社員は、学びの社内へのフィードバックを怠りません。そうした企業風土づくりにおいて重要な役割を担っているのが、毎日欠かさず行われる「昼礼勉強会」。グループ討論を応用した形式で進行し、前述したフィードバックはもちろん、社員の自主性を尊重したさまざまなテーマで学びあっています。英男氏は謙遜しつつも、「会社や個人の課題を全員の共通認識にすること。それが社員のモチベーションにつながっているのでは」と昼礼勉強会の効果を分析します。

愛社精神が理想の企業文化をつくる

仕事1  組織構成を語る際、「2・6・2の法則」とよく言われます。しかし、その法則を漫然と受け入れるのではなく、「全員が満足できる企業をめざす。社風は社員全員でつくり出すもので、決して経営者や一部の社員だけでつくれるものではない」との信念は揺らぎません。同社では、経営理念や創業精神、ビジョンなどについても全員で深く語りあうほか、売上や利益、給与の関係性などの可視化と合わせ、その仕組みについても分かりやすく社員に説明しています。「大事なのは社員に会社を好きになってもらうこと。だから会社のことをよく知ってもらいたい。愛社精神を持ってもらえなければ理想の企業文化は生まれない」と洋希氏は断言します。事務所の若手社員に「オレたちって結構厳しいこと言うよね?」と質問していたずらっぽく笑いますが、裏を返せば「厳しさを力に変える企業文化がある」という自負を感じさせます。

限りなく輝き続ける

仕事2  同社の経営理念には「社員満足・顧客満足・会社満足」があります。「この順番がポイント。社員が満足していない会社が、顧客を満足させられるわけがない」という説明に納得します。また、経営理念や創業精神の社内への浸透については、「もちろんトップが言い続けるのは大事だが、個々の社員がやってくれれば、それほど素晴らしいことはない。現在、先輩社員が後輩社員に企業文化を承継する風土が根付きつつある」と二人は胸を張ります。今期の経営方針は「和」。全員参画・全員協力の企業文化の構築を掲げ、「社員一人ひとりの自発性がなくては『和』は達成できない。小さな力を結集して全社一丸の大きな力にしたい」と力強く語ります。社名の由来である阿弥陀如来は、サンスクリット語で「無限の寿命」「無限の光」という意味があります。今後も社員満足の企業文化にさらに磨きをかけ、限りなく輝き続けることでしょう。

会社概要

創 業:1976年
資本金:900万円
事業内容:金属部品・非金属部品の円筒研削・内面研削・成形研削・プロファイル研削
従業員数:19名
所在地:群馬県太田市龍舞町4645
TEL:0276-30-3570
FAX:0276-30-3575
URL:http://www.actpg.co.jp/

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