シリーズインデックス:若者がいきいき働く企業へ

【第30回】社員と価値観を共有・共感する (株)赤マルソウ 代表取締役社長 座間味 亮氏(沖縄)(2014.12.03)

座間味社長 (株)赤マルソウ 代表取締役社長 座間味 亮氏(沖縄)

 創業64年の歴史を誇る(株)赤マルソウ(座間味亮社長、沖縄同友会会員)は、1950年の創業。首里に工場を構えてみそと醤油の醸造を行っていました。しかし、本土復帰以降は本土メーカーとの価格競争で自社醸造の維持が難しくなり、苦渋の決断の末、平成に入るころには九州の提携工場に醸造を委託。醸造を委託すれば、利幅が薄くなり会社の存続が危ぶまれます。そこで当時、福岡のレストランがドレッシングを販売して話題になっていたことをヒントに本土メーカーの委託を受けてのドレッシングのOEM製造を始めました。

恐れず前向きに取り組む

商品  このころ、座間味氏は同社に入社し、営業担当として県内のスーパーにドレッシングを売り込んでいました。「みそ・醤油の代名詞的な赤マルソウがなぜドレッシング?」と最初は相手にされませんでしたが、根気よく営業を続け、徐々に売れるようになりました。そんな中、自社ブランドでヒット商品をつくらなければという決意で取り組んだのが自社製造で利益が確保できる「油みそ」でした。今は県外向けに「沖縄豚肉みそ」として主力商品になっていますが、当初の商品開発は失敗も多く、「日の目を見ず消えていった商品は数しれません」と座間味氏。社長(現会長)からも何度も強く「もうやめろ」と言われたこともありましたが、それでも諦めずに続けられたのは、「自社製品の拡充こそ当社の活路と信じていたから」。

 また、商品を販売して現金を回収できず本土まで顧客を探し回ったこともあり、多くの失敗を経験してきた座間味氏は、経営理念の4番目に「失敗を恐れないチャレンジ精神」を掲げています。社員や学校の就職講話で若者に対して「挫折や失敗の経験は非常に大切。恐れず前向きに取り組んでほしい」と自身の経験から熱く語っています。

お互いの価値観を共有・共感する

 経営理念の1番目に「社員と家族の幸福」を挙げています。社員時代に先輩を見ていて「何のために働いているのか。せっかく縁あって入社したのに幸せにならないといけないのではないか」との思いから、最初に掲げました。

 8年前に「すごい会議」(マネジメント手法の一種)を取り入れて社内が変わりました。パートを含め社員が明るくなり、いろいろと発言も出てくるようになりました。社内の会話も増え、モチベーションが上がり、会社のまとまり・チームワークが良くなってきました。そんな社員との間で大切にしていることは、お互いの価値観を共有・共感すること。社員面談でもプライベートの話が出るほど、コミュニケーションを大切にしています。また、沖縄同友会の「社長・社員共育塾」にも社員を参加させ、その後の各社懇談で今回の講義で何を学んだかなど語りあい、学びを深めています。

もっと「みそ」を広めたい

 「みそ」を広めるために、アミューズメント工場設立の夢を社員と語りあう座間味氏。その第一歩としてみそ汁屋を近々オープンさせる予定です。また地域との関わりでは、同社近くのお寺で大晦日に「振る舞い豚汁」を行っています。一年のスタートを暖かいみそ汁とお坊さんのありがたいお経で、みんなが幸せにという想いを込めて…。年々みその消費量が減っている中で、「みそ」を広めるために社員と楽しく取り組んでいる、赤マルソウです。 社員の皆さん

会社概要

創 立:1950年
資本金:1,000万円
事業内容:みそ・しょうゆ、油みそ、ドレッシング、ポン酢、調味料全般の製造・販売
従業員数:30名
所在地:沖縄県糸満市字西崎町4-10-2
URL:http://www.akamarusou.co.jp/

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