シリーズインデックス:チャレンジ環境経営

【第10回】自然環境を次世代に (株)大橋商会 代表取締役 大橋 崇氏(新潟)(2015.06.24)

大橋社長 (株)大橋商会 代表取締役 大橋 崇氏(新潟)

工場内部  (株)大橋商会(大橋 崇代表取締役、新潟同友会会員)は産業廃棄物リサイクル、鉄スクラップなどの製鋼原料販売を行い、廃棄物の有効活用と排出抑制に取り組んでいます。「循環型社会にかかわるあらゆる分野が我々のフィールド」と語る大橋氏。「自然環境を次世代に」を合言葉に、環境に配慮した効率の良いリサイクル事業を行い、地域を中心とした社会貢献活動にも力を入れています。

循環型社会をめざして

仕分け作業  同社は、本社・営業本部以外に、東港工場・東港メタルセンター・津島屋工場があります。東港工場には、1日平均200台の車が入り、1年間では4万6,000トン(広さにして10万立方メートル)の廃棄物を扱っているとのこと。建築現場でよく見かけるコンテナを大小合わせて3,000個ほど取り扱っています。以前は現場にコンテナを複数個用意し、現場でゴミの仕分けをしてもらっていました。しかし、最近の新築現場は敷地が狭いため、1つのコンテナしか置くことができず、その中にすべてのゴミを入れてもらい搬送することが増加しています。現場のニーズに応えるよう取り組みました。

 そのため、運ばれてくるコンテナの中身は大半が混合物の廃棄物。以前は廃棄物として埋めるか燃やすかがほとんどでしたが、工場に搬送後、手作業と機械で仕分けを行い、資源としてリサイクルできるものはするということで、人海戦術で分別を行っています。これら日々変化するお客様の現状、ニーズにも応えるように努めてきました。

木質チップ  プラスチックはセメント燃料、金属くずは原料として再利用し、ガラスくずはグラスウール原料や路盤材に再利用されています。石膏ボードも再生品原料や土壌改良材にかわります。また、バイオマス事業が進展していることもあり、木材チップも扱っています。家屋解体後の廃材等の木屑の量は、毎月平均1,000トン近くが工場に届きます。それを木材チップに加工して、燃料として販売しています。

 「今はまだ処理できない廃棄物は外注に出してしまうが、いずれは社内だけですべて完結させたい」と、社員同士で常に作業の改善を話しあい、徹底して取り組んでいます。

ネットワークを構築して時代に対応

 廃棄物業界は、産業の発展により常に影響を受け変化するため会社としても2~3年のサイクルで、企業変革を余儀なくされています。そしてそれに伴い、設備投資が必要となります。あらゆる廃棄物に対応すべく設備投資を行っています。しかし、それでも1社だけではまかなえない部分もあるため、全国の同業社ネットワークを構築し、お客様のすべてのニーズに対応しています。環境問題やリサイクルは、1社だけではなくより多くの人と活動をともにすることが大切となってきています。

地域社会に貢献

勉強会  現在、日本は高齢化、少子化という大きな問題を抱えています。「これらに対する地域の福祉は公共的な機関だけでなく、民間企業からの協力も必要」と考える大橋氏。同社ではこれら地域福祉への一助として、事業活動で得た収益の一部を寄付という形で福祉活動に役立てていただくことを方針に掲げて、まず1人暮らしの高齢者へ提供する入院用具などに役立ててもらうための活動を開始しました。また、周辺の幼稚園や小中学校、養護学校などに定期的に寄付を行ったり、隔週で周辺地域のゴミ拾いを行ったりしています。

 企業として地域と共に発展していくことをめざす同社。「プライドを持って仕事をしよう」という熱い思いが、社員一人ひとりの働く姿からも伝わってきます。「産業廃棄物処理業は、『静脈産業』と言われています。企業が動いて初めて仕事があります。建設業や製造業などが活発な動きがあって動いている産業です。この業界は周りの情勢に影響を受けやすいですが、廃棄物を資源と捉え、自然環境を次世代へ残すべく、今後も取り組んでいきます」と大橋氏は語ります。

会社概要

創 業:1970年
事業内容:産業廃棄物収集運搬、中間処理リサイクル、構造物解体、中古鋼材買付・販売、フロン回収、リサイクルにむけたコンサルタントなど
従業員数:118名
所在地:新潟県新潟市北区島見町3399番地37
TEL:025-257-4580
URL:http://www.o-mission.co.jp/

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