シリーズインデックス:チャレンジ環境経営

【特別版】全社員で「ムダをなくす」を意識して (株)大匠建設 代表取締役 井上 真一氏(福岡)(2015.08.06)

中小企業家しんぶん2014年12月15日号より転載

 (株)大匠建設(井上真一社長、福岡同友会会員)は「木」という素材の良さへのこだわりと高い技術力を持つ建設会社です。「技を極め継承し 共に豊かになる」が理念です。その代表取締役である井上真一さんが環境経営に取り組みだしたのは、まず「経費を下げる」という目的のためでした。

 リーマンショック後の厳しい状況下での諸経費のムダをなくすため、まず窓を複層ガラスに変える、照明をLEDにする、社屋に太陽光パネルをつけるなどの取り組みを始めます。電気をこまめに消す、ゴミの分別と3Rの実行、急発進・急ブレーキの禁止などの地道な活動をしながら、その効果を目に見えてわかるように示すことで、社員もだんだんやる気になっていきました。

 また、特徴的なのは2012年からの電気自動車の導入です。社用車として現在では7台を有していますが、「乗れば乗るほど元が取れるし環境にも良い」と言って社員の私的利用も推奨しており、自家用車の所有をやめる社員も出てきました。

削減した時間や費用は社員のために

 エコアクション21には社員の提案で昨年から挑戦を始め、今年取得をしました。その挑戦の中で、部門ごとの環境管理責任者を決めたことで全員が一丸となって取り組む雰囲気も出てきました。

 全社員が「ムダをなくす」「もったいない」という意識を自然にもつようになったことで、エネルギーや経費の削減にとどまらず、時間の有効活用や福利厚生の向上にもつながっています。スマートフォンやパソコンの活用で現場から事務所に戻った後の事務作業時間(残業)が減り、また自然に整理整頓をすることで効率化もなされました。

 そうしてできた時間は社員共育活動やレクリエーションの時間に充て、また省エネや金物の回収などの環境活動で削減・発生した実費は社員交流の費用などで社員のために使うなど、楽しく環境活動ができるような雰囲気が作られています。

東日本大震災をきっかけに

 井上さんが環境について今のように強い思いを抱くようになったきっかけは、東日本大震災の被災地である仙台を訪れたことでした。被害状況を実際に目にしたことの衝撃は大きく、「ガソリンなどの有限な資源にばかり頼るのではなく、次世代やその先を見据えて再生可能エネルギーの利用を進めていかなければならない」という思いが生まれました。また井上さんは「環境経営を継続実践するためには利益が生まれることが絶対に必要」といいます。「今できることを探す、そして投資としてプラスになるやり方を探す」という姿勢で、これからも取り組みを続けていきます。 社員のみなさんと

会社概要

創 立:1995年
従業員数:25名
事業内容:木造の新築・改装・マンションリフォーム・オリジナル家具製作・設計・施工
所在地:福岡県筑紫郡那珂川町恵子1丁目18番地
TEL:092-953-3063
URL:http://dai-sho.net

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