シリーズインデックス:チャレンジ環境経営

【第15回】環境に対する高い意識を持ち続ける企業をめざして (株)ハツメック 代表取締役 服部 一彌氏(三重)(2015.08.19)

服部社長 (株)ハツメック 代表取締役 服部 一彌氏(三重)

本社社屋  (株)ハツメック(服部一彌社長、三重同友会会員)は1954年に創業し、現在まで60年以上の歴史を積み重ねています。表面処理加工業を営む中で、日頃より「地域から必要とされ地域一番の会社をめざす」ことを全社目標に掲げ、環境宣言においても「地元と周辺地域の環境保全が、地球共通の重要課題の一つである事を認識し、全社を挙げて環境負荷の低減に努めていくこと」を基本理念としています。

工場内 (株)ハツメックの経営の中で環境保全に関して具体的に取り組まれていることは、第一に薬品、水、電気、燃料の使用量の削減による環境負荷の低減、第二に社内外の清掃活動の習慣化を通しての従業員への意識づけです。表面処理加工の工程では、環境に著しい影響を及ぼしかねない化学物質を含む多くの薬品を使用しているため、環境負荷低減の取り組みの中でもとりわけ水、めっき液の管理には細心の注意を払っています。

工場内2  表面処理加工をする上で材料にあたる液は品質に影響するものですが、工程の中でより効率的な使用と徹底された液管理を心掛け、処理後の使用しためっき液や洗浄水の浄化までの管理を含め品質維持・環境保全に取り組んでいます。水の使用量についても、各設備の主要な箇所に流量計を設置し、使用する水を細かく管理することで、削減効果を高めてきました。社内外の清掃活動については5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を習慣化し、従業員の意識向上と地域貢献の一助となるよう長年継続的に努めています。

環境に対する意識

 表面処理加工業という薬品を数多く取り扱う業での環境改善活動では、少量の廃棄物であっても分類保管し、有価物(廃棄物とは異なり、製品として需要があり販売可能なもの)として処理することで産業廃棄物処理量の一層の低減をめざしたいと考えています。

環境マネジメントシステムへの取り組み

M-EMSステップ2マーク  社内で環境保全への意識が高まる中、三重県では事業者の環境負荷低減の取り組みとして、環境の負荷を管理し、継続的に低減するための仕組みである「みえ・環境マネジメントシステム」(通称 M-EMS)が独自規格として設けられ、取り組みやすく費用負担の少ないこのシステムを活用したことが取り組みに拍車をかけるきっかけとなりました。
具体的には、このシステムを生かして社内の環境負荷低減の実態をより詳細に把握し、作業工程の効率化・支出の削減のためのツールとして活用されています。また従業員に対しても環境保全の必要性と効果を浸透させる輪を拡げ、現在も継続して活動に取り組んでおり、2007年には「M-EMSステップ2」(ISO14001と同趣旨の要求項目の規格)も取得しました。

みえ環境大賞の受賞

みえ環境大賞表彰状 これまでの成果を踏まえ、2012年には全国鍍金工業組合連合会より環境整備優良事業所に認定。翌2013年には『みえ環境大賞』(環境経営部門)を受賞しました。

環境方針策定

 同社では、以下の通り環境方針を策定されています。

・当社事業に係わる活動、製品及びサービスが環境に及ぼす影響内容を徹底的に調査、把握し全社員共通の認識とする。
・調査、把握した内容に関し環境を汚染している可能性がある因子に関しては、徹底的に防止するとともに環境に与える悪影響については継続的改善がされるよう全社挙げて活動を行っていく。
・当社の営業活動(加工・製品・サービス)にかかわる環境影響のうち以下の項目を環境管理重点テーマとして取り組みます。
  1)薬品使用量の削減 2)水使用量の削減 3)電気使用量の削減 4)燃料(重油)使用量の削減
  5)産業廃棄物(汚泥)の発生抑制 6)社内外の清掃活動の啓発
・上記内容を社員一人ひとりが環境負荷低減活動を積極的に実践できるよう、この環境宣言を全社員に周知を図る。
・また本活動内容については要求があればいつでも一般の人々が入手可能である。

 上記の方針達成のために、環境改善目標を設定し、定期的に見直し環境管理活動として強力に推進していきます。

持続可能な社会継続のために

 現在、「地球温暖化」をはじめとする環境問題が世界的にクローズアップされています。

 地球環境を良好に維持しながら、持続可能な社会を継続するため、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを削減することも求められています。

 環境保全に関する第三の取り組みとして、製造現場で必要な熱源と電力を不安定な原油価格や地球環境保全の高まりを受けて、2015年1月に従来の重油ボイラーからガスボイラーへ熱源生産設備の転換、4月には太陽光発電設備の稼動を開始され、利便性(付帯設備の簡素化、管理費用の削減)・安全性(保安上の設備面積の縮小、確保不要)・環境性(二酸化炭素・窒素酸化物の削減他)において、今まで以上の大幅な環境負荷低減をめざして取り組みを進めています。

地域から必要とされる会社をめざす

 環境経営を進めるにあたり、企業としてコスト面も考慮する必要はありますが、地球温暖化への対応は率先して取り組むべきであるという思いが会社全体として増しています。環境経営の取り組みは、地球環境をはじめ従業員や近隣の方々、地域社会への企業としての責務であると考え、環境に対する高い意識を持ち続ける企業でありたいと全社一丸となって日々まい進しています。

会社概要

創 立:1954年
事業内容:表面処理加工業
従業員数:65名(グループ 145名)
グループ企業:(株)HME・SSC(株)
所在地:三重県桑名市蓮花寺425-4
URL:http://www.hme.ne.jp/hatsumec/

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