美容室「ensoku.」代表 髙橋 陽介氏（青森）
青森県青森市の美容室「ensoku.（えんそく）」の髙橋陽介代表（青森同友会会員）は、小学生時代に人気ロックバンドの髪型に衝撃を受け、髪型をまねて登校します。周りの反応がとてもよかったため、髪の毛は人の気持ちを変えると感じました。高校卒業後、県内最大手の美容室に勤め、独立するまでに店長や幹部を経験しました。当時経営にも携わり、店の売上などの数字も見ていたので、当時から経営にとても興味を持っていました。
経営指針をつくれば自分は変わる
髙橋氏は33歳で独立して、すぐに青森同友会に入会します。きっかけはお客さま（同友会会員）との会話の中で、経営の勉強をする場を知ったからです。同友会入会時は根拠のない自信がありました。店長になったのも、幹部になったのも自分が頑張ったからと思っていたからです。しかし、例会で「あなたの会社は何のために経営をしているのですか?」の質問に、「店を構えること」が最終目的（ゴール）だと思っていた髙橋氏は答えることができませんでした。悩んでいた髙橋氏は「経営指針を創る会」に誘われます。修了生に「自分は変わった、変われた、大変だった」と言われ、変わった後の自分がすごく楽しみに思い受講を決意しました。妻からは「土日をつぶしてまでつくる必要はない、今来ているお客さんが大事でしょ？」と言われましたが、「これで未来が変わる。何かが見えるから受講したいんだ！」と伝え、受講することになりました。
指針づくりの中で、「ensoku.」という社名にした経緯を振り返ります。社名はお洒落でかっこいい名前にしようと思った髙橋氏は先輩に相談します。しかし「髙橋らしくない、『ピクニック』とか『遠足』とかワクワクするような名前が良いと思う」とアドバイスを受け考え直します。「遠足に行くとなったら、ワクワクするよなぁ…そうだ、こういう気持ちを求めていたんだ。髪を切る＝ワクワクする＝ensoku.だ！」と思い、社名を「ensoku.」に決めました。「自分らしさはそれだ！社業もワクワクしなければいけない。お客さまの気持ちを変える仕事だ。そして最大限に喜んでもらう仕事だ！という気持ちは理念にも反映されています」と髙橋氏は創業当時の熱い思いを振り返ります。
受講後の変化
「ensoku.さんがいなくても他の美容室があるからいいんじゃない？困る人はいないんじゃない？」という質問に、「そうかもしれない、と思いました」と語る髙橋氏。「美容室はたくさんあるから、自分がいなくなれば他社が喜ぶのではないか。自分には必要とされる理由が見つからない。根拠のない自信はあるが、裏づけがない。全部見透かされていた」と当時を振り返ります。
受講当時、スタッフからの意見に対し「自分はそう思っていない、間違っている」と納得できず、妻からの意見も同様に受け入れられませんでした。自分の意思がコロコロと変わり、スタッフは迷い、社内の雰囲気が悪くなりました。ある日妻に本気で相談をしたところ、一晩中一緒に考えてくれました。一緒に本気で考えてくれる人がいる、そのことから自らが変わり、「家族やスタッフの話を聞けるようになり、自分の考えにしようとしていた『おしつけ』がなくなりました。スタッフからも、面談を通して本音を聞けるようになりました」と髙橋氏は語ります。
ワクワクを創造し続ける ～自分たちの付加価値はどこにあるのか
「髪を切るだけではなく、青森で一番のワクワクをお届けしています。髪や肌は老化していきますが、気持ちは内面的なものでいつまでもイキイキしています。それをサポートするのが『ensoku.』です。これからは一人のお客さまから、一人の人間としてのお付き合いをしていきたいです。美容を通してワクワクを創造し進化し続けます。ハードルは高いと思いますが、可能性は無限大です。まだ小さい会社ですが、スタッフさん達と協力して大企業になりたいです」と髙橋氏は展望を語ります。
【ロゴの意味】
バラ＝美しい象徴＝お客様
外側が鏡
点が時間
秒針がはさみ
鏡にうつる自分が美容室で髪を切ることによって、どんどんきれいになって豊かになっていくイメージ。
経営理念
社会性 私たちは、身だしなみを通して心豊かな環境づくりに貢献します。
科学性 私たちは、美容を追求しわくわく創造企業を目指します。
人間性 私たちは、共に成長し笑顔溢れる未来を育む集団を目指します。
会社概要
設 立：2011年
業務内容：美容サービス業、わくわく想像業（美容院、まつ毛エクステサロン、エステサロン、化粧品代理店）
従業員数：7人
所在地：青森県 青森市金沢3-31-15 クリーンハイツ103
TEL：017-752-6646
FAX：017-752-6647
URL：https://ensokuwakuwaku.com/
