シリーズインデックス:キラリと光る小さな企業

【特別版】経営者は孤独ではない! エステサロンPURLY 代表 原 久子氏(島根)

原久子社長 エステサロンPURLY 代表 原 久子氏(島根)

〜第19回女性経営者全国交流会第2分科会報告より

起業と初めての雇用、そして失敗と挑戦

 今から10年前に1人で起業して1年ほどで2週間先まで予約で埋まるようになりました。そこで経験者を雇用しましたが、1カ月後に「自分のお店を出すため辞める」と言われました。集客のため脱毛機械を入れ、キャンペーンを始めた時期だったため、困ってしまいました。

 地元の高校へ講演に行く機会があり、高校生に「夢を持つことが大事」と話をしていて、私は社員が自分のお店を出したいという夢を応援できていないことに気づきました。さっそく思いを社員に伝え、お店の物件探しを手伝い、その社員は起業しました。

 それからは寝る間も惜しんで仕事をしました。しかし次の雇用は怖くて考えられませんでした。

 現状を変えたいと思っていた時に、例会報告の話をいただきました。報告にあたり、これまでのことを振り返って気づいたのは「女性を応援したい」という気持ち。そして、その根本にあるのは「仕事も女性としての幸せも、自分の人生もあきらめたくない。これは世の中の女性が思っている普遍的な感情なのでは」という思いでした。

 再度、雇用に挑戦しようと決断した時に、エステの勤務経験もある現在の店長との出会いがありました。また、サロンの移転準備などで忙しくなると、さらに1人雇用しました。

社員との信頼関係で逆境を乗り越える

社員さんと  私はサロンを任せて出かけることが多くなりましたが、社員はことあるごとに判断を仰いできます。それまでは任せるのが不安で杜員には施術と会計対応の一部をお願いしていただけ。社員はどうしたらいいのかわからない状況でした。私がいなくても判断ができるようにするために、経営指針成文化に着手しました。

 そんなとき、店長から妊娠の報告がありました。本来は喜ばしいことなのに、彼女はとても申し訳なさそうな表情でした。社員が喜んで妊娠の報告ができ、育児休暇を取り、復職して同じように働ける会社にしたいと、社員と2人で産休に入った店長の分までがんばりました。

 ところが、またピンチが訪れます。サロンをオープンした時は美容師資格は不要でしたが、厚生労働省の通達により、まつげエクステにも資格が必要になったのです。当時、美容師資格を持っているスタッフがいなかったので、美容学校に資格を取りに行くことにしました。資格取得に3年。その間、美容師を雇用することにしました。しかし、まつげエクステを再開して2カ月目、その美容師さんから起業したいので辞めたいと相談されました。

女性が働きやすい会社って?

 社員の状況に合わせて働きやすい環境をつくってきたと自負していましたが、「独身の社員がカバーしているのに甘えているだけ」と厳しい指摘。私自身も半年間完全休業した経験のなかで、気づくことがありました。1つは、社員が主体的になれなかったのは、経営者である私の責任だったということ。2つ目は、お客様に丁寧に接していくためには、ギリギリの人数では互いに助け合う環境は作れないということです。

 さっそく、未経験者の雇用に挑戦し、新規事業をスタート、そして、社員とともに就業規則を作り、営業時間を一時間短縮しました。

労使がともに、幸せになる組織となるために

 私が考える経営者の正しい姿勢とは、社員に応援したいと思ってもらえるような経営者。今、私と社員の間は、応援し応援される関係にあり、そんな関係があれば、高いレベルでの信頼が築かれていくと感じています。私たちの挑戦は始まったばかりですが、これから社員、お客様、取引先、地域の方とも信頼関係が築いていけるようにがんばっていきます。

会社概要

設 立:2006年
年 商:1,400万円
従業員数:3名(うちパート1名)
事業内容:エステティックサロン、エステティックスクール、男女健康補正下着販売
所在地:島根県出雲市大津朝倉1-4-17 ビューティーモールサスケ2階
URL:http://www.purly.jp

このページの先頭にもどる

携帯用QRコード
携帯対応について

更新情報RSS