【第6回】社風は体育会系、元気いっぱい、笑顔があふれる会社-(株)サン・ベンディング福島 社長 千葉 政行氏(福島)


~同友会での学びを素直に実践し、社会貢献賞を受賞~

(株)サン・ベンディング福島 社長
千葉 政行氏(福島)

まちのちいさなオアシスでありたい

 (株)サン・ベンディング福島(千葉政行社長、福島同友会会員)は、自動販売機サービスの総合コーディネーターを自認。自販機を単なる販売マシーンではなく、まちのちいさなオアシスであり、ユーザーらと企業をつなぐ心そのものと考え、心を扱う商いであるというポリシーを持っています。

マイナスからの出発

 会社の立ち上げは、マイナスからの出発でした。1985年、当時30歳の千葉氏が働いていた自販機会社が倒産。千葉氏は役員ではなかったのですが、仲間6人で借金(3000万円)ごと飲料水部門を引き継ぎ、現在の会社を立ち上げました。千葉氏はトップになるつもりもなかったのですが、営業をやっており、よく動き、身長180センチと体が大きかったことが理由で「お前が社長をやれ」ということになったそうです。

 会社を設立後、すぐにサービス・メンテナンス部門をつくりました。ユーザーが接する自販機が汚れていたり、壊れた状態で放置されていては信用を失います。心を扱う商いですからユーザーのニーズにきめ細かくこたえ、早く完璧に修理しなければなりません。実は、大変手間のかかる部門なので、県内の同業他社でこの部門を持っている会社は無く、結果的に同社の強みともなっています。

同友会で学び、毎年必ず新卒者を採用

 会社設立から4年後、1990年1月に福島同友会へ入会。会で学び、経営指針を成文化しました。「何のために経営しているのか。将来はどうしたいのか。社員についてどう考えているのか。同友会の仲間からズバズバ聞かれました。いい勉強になりました」と千葉氏は言います。

 学んだことを素直に実践し、共同求人活動では毎年必ず1~2名ずつ新卒者の採用をして、今年で13年。「社員『共育』は社長の仕事」と、毎年の新入社員研修の講師は千葉氏自ら行います。

 障害者雇用も「身近なところ、できることから」と、一昨年より空き缶の分別、リサイクル作業において始めました。また、環境問題では資源リサイクルや地域の清掃活動を全社員で行うなど、その取り組みは地域に対する大きな貢献を果たしています。

福島商工会議所の優良企業表彰「社会貢献賞」を受賞

 障害者雇用と環境への取り組みが認められ、福島商工会議所の2005年度優良企業表彰の社会貢献賞を受賞。品質ISOの9001の認証も取得。現在、環境ISOの取得も目指しています。

 明るくエネルギッシュな千葉氏の人柄そのままに、社風は「体育会系」。社内は清掃が行き届き、きちんと物が整とんされています。訪問すると社員から次々に「こんにちは!!」と大きな明るいあいさつが飛んで来ます。元気いっぱい、会社には笑顔があふれています。

会社概要

創業:1985年10月1日
資本金:3000万円
年商:13億円(2005年度)
社員数:52名
事業内容:飲料水・食品の販売、自動販売機の販売・修理
所在地(本社・福島営業所):福島市飯坂町平野字平田1-7
     TEL:024-542-4440  FAX:024-542-4463
米沢営業所:山形県米沢市窪田町東谷地215-1
     TEL:0238-37-5056  FAX:0238-37-5215
サービスセンター:福島市飯坂町平野字平田1-7
     TEL:024-542-4209  FAX:024-542-4463
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