【第35回】仕事のやりがいは、お客様に喜んでいただくこと-広陽技建(株) 社長 村重 清凉氏(山口)

広陽技建(株) 社長
村重 清凉氏(山口)

 広陽技建(株)(村重清凉社長、山口同友会会員)は、岩国市に1982年設立、一般住宅・店舗の建設業と土地開発を生業とし、現在では米軍岩国基地内工事、木造耐震補強工事、リフォーム工事、メンテナンス工事に拡充しています。昨年にはリフォーム・増改築のお店「リファイン南岩国店」を開設し、さらなる発展を模索中です。

同友会との出合い~オンリーワンをめざして

 村重氏は、1998年11月、山口同友会に入会しました。地方でもバブル崩壊の影響が出始めたころで、下請企業との共存を優先して利益を分配していた同社は、苦境に立たされていました。生き残るために米軍基地内の仕事を手がけ今後を模索していた時、同友会の経営指針作成セミナーに誘われて参加したのがきっかけでした。「同友会の例会に何回か出席するうちに同友会に行くことが楽しくなった。他支部に行っても温かく迎えてもらったり、行き帰りの車中で熱心に話したり、会員の皆さんに会って元気を頂いた」と村重氏は語ります。

 例会やセミナーで学んだことで、当時、米軍岩国基地内の仕事を始めたばかりであった同社は、基地の仕事でオンリーワンをめざしはじめました。基地の仕事は、完了にあたって米軍の検査を通過することが必要です。アメリカ人の気質や日本と違うシステムを理解し、効率的に仕事をこなすことが重要で、そうしたことで信頼関係が構築できるとのこと。同社は、増改築・営繕・管理で、今では計画通りの事業展開ができるようになっています。

提案型リフォームの店~社員と共に生きがいを求めて

 一方で、「この仕事は検査を通すだけの仕事。基地の外での仕事で生きがいを感じる仕事がしたい」「社員が生きがいを感じることのできる会社づくりが経営者の仕事でもある」との思いから、村重氏はリフォーム・増改築の店「リファイン南岩国店」を開設しました。

 「リフォームは、60歳前後の方がお客様の大半です。不便を便利にする、快適にすることで、お客様は喜び、感謝してくれる。そんな時やりがいを感じます。工事をプランニングすることは、社員にとっては創造すること。それがお客様に受け入れられ、形になることは社員の喜びにもつながっている」と村重氏は言います。

 こうした仕事は男女問わずできる仕事です。店長の村重瑞江さんは、「安心安全な強い住宅をモットーに、お客様の夢を形にできる提案型リフォームを心がけています。人はいろんな性格や得手、不得手を持ち合わせている、家庭環境もいろいろ。自社では女性の分け隔てもない、難しいけれどそれぞれの持っている特性が生かせる職場をめざしています。賃金についても「県内でも高いといわれる水準にいっています」と笑顔で語ります。笑顔は同社のめざしている姿の一つです。店舗では、来店動機につながるようホームページの充実やかわら版「暮らしの広場」の作成、各種カルチャー教室、現場見学会などを実施、新たな挑戦をすすめています。

会社概要

創業:1987年5月
資本金:600万円
年商:38,500万円
社員数:25名(正規社員 13名、パート 12名)
業種:建設業・リフォーム業
所在地:山口県岩国市南岩国1-16-25
TEL:0827-31-0888
FAX:0827-31-5889
URLhttp://www.koyog.jp/