【第25回】社員と共に限界突破! ミタニ建設工業(株) 代表取締役社長 三谷 剛平氏(高知)

三谷剛平社長

ミタニ建設工業(株) 代表取締役社長 三谷 剛平氏(高知)

社屋外観

 1970年9月に三谷剛平氏(高知同友会会員)の祖父の一彦氏が三谷道路(株)を設立、1973年1月にミタニ建設工業(株)に商号を変更し、2009年4月に剛平氏が代表取締役社長に就任しました。

 従来の舗装・土木工事・建設工事に加え、1996年5月にグリーンフィールゴルフ倶楽部、2002年10月DOME23(屋内バッテングセンター)オープン、2012年に地域エネルギー事業部を設立し、2013年にサンライトミタニ電力発電所を開設しました。

 現在、11の事業所に、8社のグループ企業で構成されています。

途切れていた定期採用

 先代の社長の時代に一時定期採用が途切れており、35歳から上の社員が、いつまで経っても後輩ができずに成長できない状態にあり、年齢に偏りができてしまったため、このままではいけないと再び採用を始めることにしました。

採用を再開させてから

 再開当初は、一時定期採用が途切れていたために、各学校の進路担当の先生たちとの縁も切れており、なかなかマッチングがうまくいかず、採用してもすぐ辞めるなど定着せず苦労していました。しかし求人活動を続けていく中でよい社員が入ってきてくれるようになり、徐々によくなっていきました。

 ところが、建設業という業種から、入社から1か月の研修だけで現場に出ると、現場の厳しさに耐えられず、退職者がやはり出ました。

採用と社員教育

社内の様子

 同社は野球部を運営していることから、野球経験者も入ってきますが、部活での忍耐力がかえって裏目に出てしまうこともありました。

 そこで、採用時のマッチングや社員教育の充実に力を入れるようになりました。採用時には、社長の思いに共感する社員が面接を担当し、社長の思いを伝えてくれています。社長も実際に学生たちに思いを伝えるようにしています。三谷氏は、「成績だけでなく、『この人と仕事がしたい!』と思う人を採用したい」と言います。
 内定者研修を10月にスタートさせ、毎月1回3月まで行います。そこで、ミタニとはどういう会社なのか、社長の思いはどうなのかを社長が直接話し、自社への理解を深める努力をしています。

 入社後の研修は、以前行っていた1カ月の研修から3カ月に期間を延長し、社員に合う部署を見極めた上で配置をするようにしました。

 2年目、3年目の社員に対しても、今の仕事がどうなのか、悩みは無いのか、上司が定期的に聞き取りし、フォローする体制も整えています。三谷氏は、「やりたいことをやれ」と社員の自主性を生かすようにしています。

社員と共に

 三谷氏は、マラソン大会に出場していますが、社員も一緒に出場するなど、仕事だけでなくさまざまな経験を共にし、社員と共に「限界突破!」を掲げ、常にチャレンジしています。

 ミタニ建設工業の10年ビジョンは、社員全員による、なりたい自分やこうしたいという思いが絵になって描かれています。「社員やその家族全員にミタニのファンになってもらう」と三谷氏は思いを語ります。

社員さんの声

社員さん

芳川 和さん(入社3年目)
仕事の内容:総務課(人事・受付・イベント・地域活動(絵本の読み聞かせ)・社内新聞担当)

Q1.入社の動機は?
会社を知ったのは、入社する直前でした。事務職を探していた時に、専門学校の先生から紹介されました。面接での印象が良く、入社を決意しました。

Q2.社内の雰囲気はいかがですか?
とにかく、人が良い。社長は、若手社員の意見を良く聞いてくれて、まかせてくれます。入社してから、建設業のイメージが「恐そう・クセがありそう」から、「優しい・おもしろい」に変わりました。

Q3.働きがいは?
社長がやりたいことをさせてくれるので、仕事に対しても日常に対しても「無理」とか「できない」とかを考える前に、とりあえずやってみようという気持ちになります。そういう気持ちをどんどん育てていきたい。常にチャレンジする精神を大切にしています。
地域活動

経営理念

建設業を進化させ、日本を変えていく!
私たちは、全従業員の成功(幸せ)をサポートする。
私たちは、新しいことに果敢に挑戦し
「建設」という「ものづくり」を通じて
人と人、地域と地域の交流を生み、
昨日より住み易い今日を提供する。

会社概要

創  業:1956年
設  立:1970年
資 本 金:2,000万円
完 工 高:60億円 (平成27年9月決算)
事業内容:総合建設業、太陽光発電事業
従業員数:167名
所 在 地:高知県高知市針木東町27-28
URL:https://www.mitaken.net/