【第16回】会社も私も同友会とともにあった! 情報マネジメントシステム(株) 取締役会長 笠間 秀正氏(富山)

笠間秀正会長

情報マネジメントシステム(株) 取締役会長 笠間 秀正氏(富山)

 笠間秀正氏は、事務改善の提案・運用指導・コンサルといった仕事に携わっていた経験を生かして、1987年45歳で経営管理システムの提案・販売・サポートの(株)マネジメントコンサルタントを設立しました。さらに、2010年長野同友会の会員企業と合併し現在の社名と組織になり、2014年に社長交代しました。

 独立と同時に富山同友会へ入会しますが、動機は「経営の勉強とよい会社にしたいと考える友人(同志)を得たい」という思いからでした。

学び方を学び会社で実践!

 入会してまずは支部活動に参加しました。当時は学びとともに楽しい交流もいろいろ企画され、参加するほどにかかわりが深まっていきました。

 入会2年目で共育委員長になり、北海道同友会の木野口功氏(現(株)アイワード)をむかえて開催した共育県例会は過去最高の参加者となり、事前学習会も含めて富山同友会に共育の原点を根づかせ、その後の委員会活動の典型となりました。その後経営労働委員長、支部役員など、依頼された役は積極的に務め、経営指針の成文化、会議の運営など学んだことは、積極的に自社に取り入れ、社員と共有していきました。

 「同友会という舞台で大きな行事にかかわることは、小規模の自社では経験できない“PDCA”の実践になった。私にとって同友会は、経営者の実験場であり道場であり学校だった」と笠間氏は振り返ります。

お互いに信頼しあえる生涯の友(仲間)を得て

 事業家である以上、会社を成長・継続させるため利益を追求したい、これは当然です。しかし、同友会ではそれを目的に入っても、経営者同士の信頼関係が無ければ期待外れに終わります。「同友会は、会社の規模・業種・年齢・会歴に関係なく経営者同士で対等に話ができ、自分が真に求める相手が見つかる場。互いに意見を戦わせて実践する姿を見て、相手の会社や商品(サービス)に関心を持ち、結果として取引につながる。そんな信頼関係で生涯の友がたくさん得られた」と語る笠間氏。

いくつもの危機を乗り越えられたのは、経営理念と人

 この30年余りの間には、バブル経済崩壊、リーマンショック、金融危機などさまざまな危機を経験してきました。会員企業でもお客様から必要とされない会社、特色のない会社は淘汰されていきました。

 その中で、自社の存在意義・社員満足・顧客満足を骨子に作成した経営理念は、自社の方向性を明確にしてくれました。社員優先に考えて職場環境づくりに取り組んだおかげで、不安な状況でも一緒に問題の解決に臨むなど、機転の利く対応力が社内に醸しだされ、会社を支えてくれました。
 「わが社にとって、同友会での体験が会社の養分になり、私や社員の活力になり、結果的に倒産もせず存続できたと思っている」

 さらに笠間氏は、後継者問題で悩んでいたとき、他県の同業者との合併を決意します。「実現できたのは、互いに同友会で学び理念が一致し信頼関係を築けていたから。私は同友会の優等生ではないが、同友会にいたから今があるとはっきりと言える。私にとって同友会は、経営者の師、学びの訓練の場、友を得られる場。時代が変わっても、自社の方向性を決める経営理念と本音で語りあえる友人の大切さは変わらないと実感している」と語る笠間氏。

 私たちが学ぶべきことはまだまだたくさんあります。

 社員の皆さんとともに

経営理念

私達は、「経営サポート業」としてコンサルティング思考による最適な経営管理システムの提案、販売、指導を通じて、中小企業の経営革新に役立ち、地域の発展に貢献します。
私達は、社員を信頼するパートナーと考え、一人ひとりが仕事を通じて自分の能力を存分に発揮し、伸ばし、一人ひとりの生きがいのある人生と人としての真の豊かさを求めます。
私達は、お得意様に信頼されつづけることを第一と考え、お得意様には、誠心誠意をもって接し、お得意様のニーズに的確にお応えし、お得意様と共に成長します。 

会社概要

設 立:1987年
資本金:3,000万円
従業員数:12名
事業内容:経営管理システムの提案・販売・サポート業務
所在地:長野市栗田857-1 BBBビル7F(長野本店)
TEL:026-266-7333
FAX:026-266-7143
    富山市上本町3-16 上本町ビル9F(富山本社)
TEL:076-464-3671
FAX:076-464-3673
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