【第17回】鳥取同友会創立時から携わって ティーアンドディー(有) 代表取締役 錦織 信雄氏(鳥取)

錦織信雄社長

ティーアンドディー(有) 代表取締役 錦織 信雄氏(鳥取)

 振り返ると「あれは何だったのだろう」と思い出してしまう、当時コンピューター2000年問題が世間を騒がせていた1999年の師走に、介護福祉サービス業を創業した錦織信雄氏(ティーアンドディー(有)代表取締役、鳥取同友会会員)。介護保険が新たな社会保障制度として施行された2000年4月に営業を開始し、現在は米子市・境港市に3拠点で、活動しています。主に利用者の自宅にて、自分らしく、いきいきと暮らすためのサービスを、利用者に寄りそう形で提供しています。

 同社の強みとしては二つ。高齢者と障害者向け共生型サービスを半歩先取りして取り組んでいること。もう一つは、24時間365日フル稼働になりがちなこの業界で、業務は日勤のみで週末は休み、しっかりとオンとオフをきりかえられること。この二つが大きな強みです。

同友会での学びで実践してきたこと

 事業をスタートした2000年、鳥取同友会も同じころ、当時の蓮見成男・中同協事務局長と岡山同友会のサポートにて設立準備会がスタートし、2004年に正式に設立を迎えることになります。岡山同友会事務局に身内が勤務していたことがきっかけで、錦織氏は準備会当初から在籍し、同友会を経営の拠所にしているところも多く、現在は同友会の行事に進んで参加し、同友会での学びを大切にしています。

 業界が過渡期を迎え、順調に成長していた時期から初めての踊り場を現在迎えています。経営指針書を毎年更新することは当然ですが、新たな10年ビジョンを掲げ、社員の物心ともども幸せをめざし、自信と誇りを持って働き、具体的な自己実現がそれぞれ叶うような会社へ成長すべく、会社経営に積極果敢に取り組んでいます。

 鳥取同友会では、2017年から2018年度の2年間代表理事を務めました。「現在の鳥取同友会は他同友会と比較して、取り組んでいる委員会活動や事業がかなり限定されている現状があります。ゆえに会勢の拡大増強を会一丸で進め、一つでも多く同友会運動の各活動が進められる状況をつくろうとしています。同友会運動を通じ、会員企業それぞれが強く成長し、地域に多面的貢献していきます」と錦織氏は語ります。

同友会・中同協への期待

 「中同協設立50周年。世の中も大きな転換期に突入しています。このタイミングだからこそ、中同協が果たすべき役割は今まで以上を求められると思います。わが社も同友会の会員として、今後も素直に愚直に、同友会での学びと実践を繰り返してまいります」
施設外観

会社概要

創 業:1999年
事業内容:介護福祉サービス
従業員数:61名(パート含む)
所在地:鳥取県米子市祇園町2-242-82
URL:http://www.t-a-d.jp/