シリーズインデックス:激動をよき友に

【第5回】逆境を原動力に、正念場をスタッフとともに! ザ・ガーデンテラスおゝ乃 代表取締役社長 大野 信一氏(新潟)(2020.09.09)

大野信一社長 ザ・ガーデンテラスおゝ乃 代表取締役社長 大野 信一氏(新潟)

『DO YOU KNOWにいがた』8月号より転載

 今回は、新潟県で飲食業(結婚式・法事・宴会)、惣菜製造業を営むザ・ガーデンテラスおゝ乃(大野信一代表取締役社長、新潟同友会会員)の実践を『DO YOU KNOW にいがた』8月号より紹介します。

新型コロナウイルスが与えた影響とコロナ禍の取り組み

無償おかず配布します  コロナウイルスによる予約キャンセル額は、2月下旬〜7月末までで1億3,000万円です。ほぼすべてのご宴会・結婚式・ご法事・総会・講演会がキャンセルに。2月中旬ころから電話が鳴り始め、3月はすべてキャンセル。「とりあえず電話を壊せばキャンセルは来なくなる…」と思って、本当に電話を壊そうと思いました(笑)。3月は近年最高売上の予定でスタッフも休ませられるのだろうか?と心配していましたが、一気に売上0円に。まさに、天国から地獄の状況です。しかしこのころはまだ不安という感情はなく、「今は何ができるだろうか?」と考えていたころ、スタッフの「休校になって困っている家に弁当を届けませんか?」という提案から、3月1日に「無償おかず配布します」を始めました。これは、三條新聞・UX新潟テレビ21・毎日新聞・新潟日報が取り上げてくれました。

 同時に「キャンセルの電話を、1円でも売上に変えられないだろうか?予定していた宴会の会費を使える商品を作れば買っていただけるのではないか?」と「宴会弁当」を始めます。仕入業者様にも3月4月に仕入れる予定だったものが大量にあったため、従来の折詰料理ではなく、宴会でお出しする予定の料理を折詰にして持ち帰ってもらえるようにしました。これにより、キャンセルの電話を受けながら、宴会弁当を売り込むという新しい営業スタイルが出来上がりました。メディアの露出も影響し、今まで宴会の予約がなかった企業からも注文をいただけるようになり、3月は1,000万円ほどの売上をつくりました。

 何よりも先に始めたのは、メインバンクと他取引ある金融機関の協議です。やはり売上0円はその月の経費が全額赤字になるわけですから、資金供給は重要でした。おかげで、すんなりと「新型コロナウイルス感染症特別貸付」の融資を4月上旬で受けられました。

「波」を予測しこれからの売上を守る

リモート法事  5月中旬には各飲食店で「テイクアウト弁当」が大流行となり弁当の受注が落ち込むことを予想して、6月からは割引販売とポイントカード制度をつくりました。さらに5月下旬に「リモート結婚式&披露宴」、6月中旬に「リモート法事」を発表。幅広いニーズの対応ができるようになっています。

 しかし、テイクアウト弁当に対するニーズは激減していますし、それでいて公の宴会は再開されない。依然として売上は本来の30%位しかなく、本当の知恵の絞りどころと戦いはこれからです。

 新しい生活様式に基づいた宴会は、1部屋あたりの人数が50%〜66%に減ります。100%部屋を稼働しても売上も50%〜66%に減るので、館内売上だけではお先真っ暗となります。ですので、次の手は惣菜製造業免許を生かして「真空冷凍料理」のネット販売です。これは4月から開発を始めて、現在42アイテムになっており、あとは販売に向けて準備を進めています。

眠れない毎日、逆境が原動力「今何をするべきか」

 キャンセルが相次ぎ、ストレスや不安から、ほとんど眠れなくなってしまいました。だから気持ちを切り替えて「どうせ寝られないのなら、1週間に1アイテムを必ず発表する」と決意して商品開発をしました。数は力と思い、発想の水平展開で行いました。そして発想した物を商品化しないといけません。すぐれた調理スタッフがいるからこそ「料理の製品化」ができ、すぐれた営業スタッフがいるからこそ「リモートの商品化」ができたわけで、自分1人で商品開発したわけではありません。これからは前途多難な正念場ですが、スタッフとともに「新型コロナウイルスに負けるな!」の精神で頑張ります。

会社概要

創 業:明治中期
設 立:1973年
事業内容:飲食業(結婚式・法事・宴会)&惣菜製造業(おせち・真空冷凍料理の製造販売)
従業員数:役員・正社員18名、準社員30名(アルバイト含む)
所在地:新潟県三条市横町2-11-8
TEL:0256-32-4649
URL:https://www.oono.co.jp/

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