シリーズインデックス:激動をよき友に

【第11回】社員との絆を糧に、コロナに勝つ (株)キャピタルコーポレーション 代表取締役 村井 由香氏(広島)(2020.10.21)

村井由香社長 (株)キャピタルコーポレーション 代表取締役 村井 由香氏(広島)

「どう生き残るか」と「今ならやめられる」のはざまで

炭焼雷店内  広島市内中心部に「炭焼雷」という焼き鳥店を三店舗経営する村井由香氏(広島同友会会員)。同店はテレビ番組のアンケートによる「広島市内で最も行きたい焼鳥店」で1位を独占し続ける人気店。週末ともなれば予約を取るのも難しい、というのがもっぱらの評判でした。

やきとり  しかし新型コロナの影響で街中に出かける人が大きく減りました。強みだった立地が、一気に弱みに変わりました。4月は87%ダウン、5月も87%ダウン。「笑うしかなかった」と語ります。4月21日には全店を休業し、社員も休業状態となりました。「このころは精神的に追い詰められた状態で、『どうやって生き残るか』と『今ならきれいにやめられる』の間を、行きつ戻りつしていました」。

前向きになれたのは社員のおかげ

 4月9日には、経営計画会議で「生き残る7カ条」を社員とつくりました。「前向きになれたのは、社員のおかげです。休業していた彼らは、改めて自分たちの仕事の意義を感じたようです。ランチ営業を始めましょう、お客様に向けて『お店で待っています』を伝える動画を作ろうと提案してきたのです。お店を開けないほうがキャッシュアウトは少ないのですが、社員のモチベーションのほうがこの時は大事だと思いました」と語ります。そして会社の全面的な改善に取り組みます。

 カリスマだった父親の死去に伴い、主婦から社長になって12年。そして本店が火災で焼失した中で、結んだ社員との絆。同友会で学んだ経営指針を軸に、育んできた社員との固い信頼関係が、危機の中で光を放ちました。
生き残る7カ条

事業革新への取り組み

 まずは社内の改善へ取り組みを徹底しました。

 持続加給付金や融資も実行され、キャッシュフローにめどがついたころ。現在の苦しみは、これまでの取り組みに欠けていたものがあったからだと痛感します。「『店売り』がうまくいっていたので、その他の柱をつくることを怠っていたと気づきました」。

 同じ同友会の仲間であるタクシー会社と連携して、宅配を開始し、送迎付きコースをつくります。地域の商店会と協力して情報を発信。そして、新規事業である「冷凍串焼き」の研究を進めています。 社内の取り組み

 「火事のあったあの日。全員で円陣を組んで再起を誓い合ったとき。あのときの社員の温もり、決して忘れたくありません。社員がいるから、そして、同友会の仲間がいるから戦い続けられるのだと思います」と力強く語ります。 社員の皆さんとともに

会社概要

設 立:1985年4月
資本金:2500万円
従業員数:正規社員11名、アルバイト・パート20名
事業内容:広島市内中心部に焼き鳥店「炭焼雷」3店舗を経営
所在地:広島市中区大手町1丁目1-26-301号
URL:http://capital-co.net/

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