シリーズインデックス:新時代を切り拓く中小企業

【第25回】コロナ禍で新規事業を立ち上げBtoCに挑戦〜貢献性の高い企業へ〜 ダイヤプラス(株) 代表取締役 前原 毅氏(静岡)(2023.2.8)

 \; ダイヤプラス(株) 代表取締役 前原 毅氏(静岡)

 静岡県東部、御殿場市にあるダイヤプラス(株)は、空調機器や建築設備のメンテナンスおよび設備工事などを手掛ける会社です。同社は空調系の配管洗浄を行う水処理業として1976年に創業しました。前原毅氏は2013年に父から会社を継ぎ代表取締役に就任しました。2006年に同友会入会、現在は御殿場支部長・県理事を務めます。

コロナ危機をきっかけに新たな事業展開

 \;  2000年、同社は地元にオープンした大型アウトレットモールの店舗設備工事・メンテナンスを一手に引き受けることになりました。この事業は当時の売上の約6〜7割を占めていました。しかし、2020年のコロナ禍でアウトレットモール自体の売上が減少し、店舗入替の動きが止まったことで2021年には売上が大幅に減少しました。前原氏はかつてより構想していた新規事業を基本事業と並行して着手し、一般家庭向けのエアコン整備、住宅設備修理、解体工事、原状回復工事、飲食業の5つの事業を新たに立ち上げました。2021年には「これまでの事業に価値をプラスする」意味を込めて社名をダイヤプラス(株)に変更しました。前原氏はBtoC事業を新たに立ち上げた理由を「地域のさまざまな人の困りごとを解決でき、お客様に直接感謝を伝えられるBtoCに魅力を感じていた。また、社員が接客を学ぶことは同社の柱であるBtoB事業を強くすることにもつながる」と語ります。

「肉汁うどん まえはら」をオープン

 \;  2020年4月に一般家庭向けにエアコンの修理やクリーニングを行う事業をスタート。その後2021年7月には飲食店「肉汁うどん まえはら」をオープンします。これまでの事業とはかけ離れたジャンルですが、前原氏の「地域で飲食、観光、滞在の循環づくりに関わり、地域活性化に貢献したい」という思いからはじまりました。縁あって古民家を購入し、昔懐かしい雰囲気あふれる店舗に仕立て上げました。「家のようにいろいろな人が集まり、語り合う場所にしたい」と、オープンした店舗には子どもからお年寄りまでさまざまなお客様が通い、休日は行列ができるほどにぎわっています。

「貢献性」の高い会社をめざす

 \;  2022年には、地域に住む人々の「困った」を解決したい思いから住宅設備修理事業スマイルワン」を立ち上げました 自社の経験・技術に加え、ダスキン事業を営む同友会の仲間 塩川佳司氏(蟆天・御殿場支部)と連携しています。前原氏は「この事業で大切にしていることは「人助け」です。このことを経営者・社員の全員が理解しなければ事業として成り立ちません」と語ります。知らない会社に仕事を頼むことはハードルが高いと感じるお客様も多いですが「地域の皆様に寄り添い、安全で安心な生活を支えていきたい」という思いを一面に記載したチラシを配布したところ、依頼が増えていきました。「困りごとを解決したい思いでやっているので、庭の草刈りなど、ちょっとしたことでも駆けつけます」と話す前原氏が経営で一番大切にしているのは 「貢献性」です。「 BtoBで築いた太い軸があるからこそ、収支はトントンになればという気持ちでBtoCに挑戦できる。利益だけが先行したビジネスをするのではなく『困っている人がいるなら、助けるのは当たり前』という価値観を持った企業でありたい」と語ります。“縁を大切にし、絆を大切にし、地域の繁栄に貢献します”を理念に掲げるダイヤプラス(株)は、経営を通して人と人が手を取り合い生きていく社会づくりに邁進しています。

会社概要

設立:1976年2月6日
従業員数:9名
事業内容:一般建築事業、工事業務(建設・電気・管)、空調設備設計・施工、換気設備設計・施工、熱交換器、化学洗浄、水処理、毒物・劇物販売、解体工事業、産業廃棄物収集運搬業、食料品販売、飲食業経営、総合レンタル事業
住所:412-0042 御殿場市萩原1360
電話番号:0550-83-5095
URL:https://www.daiyaplus.co.jp/

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