シリーズインデックス:人を生かす経営

【第37回】人間として信頼される経営者をめざして-(有)ファースト・コラボレーション 社長 武樋 泰臣氏(高知)(2006.12.06)

人間として信頼される経営者をめざして

  (有)ファースト・コラボレーション 社長
武樋 泰臣氏(高知)




 二つの不動産会社の業務移管により2002年に設立された(有)ファースト・コラボレーション(武樋泰臣社長、高知同友会会員)は、現在、高知市内2店舗、南国市内1店舗の計3店舗を展開しています。

社員のパートナーとなりえているか

 社風の異なる二つの会社が一つになっているため、当初は社内の意思統一に苦労する中、2003年6月に同友会に入会。「労使見解」(「中小企業における労使関係の見解」)と「経営指針」に出合い、理想の会社像を見出し、全社員で8カ月をかけ、経営理念を検討しました。社員が主役の会社づくりを新たな気持ちで進めようとした矢先、幹部が退社。社員と本音でかかわることの大切さを痛感します。

 社員はパートナーというより、自分自身が社員のパートナーとなりえているかどうかを、自らに問うことを心がけている武樋氏。社員と共に学び合い、育ち合う、人間として信頼される経営者が理想像です。

会社の発展と個人の幸せの一致をめざす

   現場で業務を任され、自分たちで考え、伸び伸びとお客様満足を追求する社員の顔には、心からの笑みがあふれています。「命令しませんから時間はかかりますが、結果的に必ずよい方向に前進していきます。本人は気づいていませんが、意外と着実に成長していっています」とあたたかく見守る武樋氏。

 「会社の発展と個人の幸せの一致をめざす」(理念)ため、社員の子育て支援にも力を入れようと、本年5月には「働くママさん計画」もスタート。8月に採用した3人の子育て真っ最中の女性社員にはフレックスタイム制を導入。学校行事などでも休みが自由に取れる体制を整えました。また出産のため育児休暇を取っていた女性事務員も、この9月に職場復帰。現在は、託児ルームを職場の一角に設け、託児所から戻ってきた赤ちゃんの面倒もその場で見られるようにしており、今や職場のアイドルとして人気の的です。

 会社の主人公で頑張ってくれている女性社員が結婚、出産を機に、退社しなければならないのは、本人にとっても、会社にとっても、社会にとってもマイナスというのが取り組みの理由です。「今後は、女性の能力が生かせる職場づくりをさらに充実させていきたい」と抱負をのぞかせます。

 顧客密着によるお客様との感動の共有をめざし、お花見やバーベキューパーティーも定期的に実施しており、フランチャイズに加盟しているエイブル顧客満足度アンケートでは、3名の社員が全国1位、3位、8位を、それぞれに受賞するなど、質の高いサービスを提供する集団して地域社会からも高い評価を得ています。

「理(理念)と利(目標)の統合」がテーマ

   今後の課題は、目標達成へのこだわりをどう育てるか。「営業経験者の少ない社員集団であるがゆえに、立てた目標への必達意識が低いのが弱点。それは全員自覚している」と語る武樋氏。お互いの進ちょく状況をチェックする体制を整え、「理(理念)と利(目標)の統合」をめざすのがテーマ。そして、社員の働きがいを保障するために高知市内だけで計6店舗の出店(2年毎に1店舗出店)を計画しており、それに対応した人材の採用と育成を進めていこうとしています。

●会社概要

設立:2002年6月
資本金:600万円
年商:1億1000万円
社員数:正社員15名、パート1名
事業内容:アパート、マンション等の賃貸借仲介・管理業務
所在地:高知市南川添20-5
TEL:088-882-1110
FAX:088-882-1135
URL:http://www.first-1.jp/

このページの先頭にもどる

携帯用QRコード
携帯対応について

更新情報RSS