
レイテック(株) 代表取締役 富井 礼氏(宮崎)
レイテック(株)(富井礼代表取締役、宮崎同友会会員)は、コンクリートを削る「はつり工事」、配管用の穴を空ける「コア抜き」、耐震補強工事などを一貫して行っている会社です。
宮崎では、このように一貫して仕事を受けることが、比較的当たり前に行われてきました。一つ一つの仕事を分業で受けるには市場規模が小さいということもありますが、今それが同社の強みとなってきています。近年、分業制が根づく大都市圏から一貫して施工できる会社へ仕事の依頼が増えており、レイテックでは、多能工の力とフットワークを生かして都市圏での事業モデルを展開しています。売上は、民間と公共工事が半分ずつです。
富井氏は、2007年に17歳で単身大阪へ。現在のレイテックの基礎となる技術を学び、20歳で宮崎に戻りました。同業の会社に入社するも、賃金面や仕事への向き合い方にギャップを感じ、2016年に26歳で独立。2021年に法人化しました。
同友会には2023年12月に入会し、第20期(2025年度)「経営指針をつくる会《理念編》」を受講。そして、2025年10月の決算報告を兼ねた懇親会の場で、社員に「同友会で4カ月かけてレイテックの経営理念を考えた」と発表しました。「社員さんはポカンとしていたが、最初の一歩は踏み出せたと思う」とうれしそうに語ります。
経営理念に込めた思い

はつりやコア抜きは、目に見えにくい場所だからこそ、丁寧に誰かのためを思いながら、住む人の命と安全を守っていきたいとの思いが事業理念や行動理念に入っています。
集団理念の、「多様な個性を活かし育つ場をつくる」の「多様な個性」は、社員たちのさまざまなバックグラウンド(留置場に入っていた人)を雇用していることから盛り込まれた言葉です。最初は一緒に仕事をしていた一人親方との関係がきっかけでした。社員8名のうち同じような過去を持った人が他に2名います。留置場に入っていた人を雇用することについて「雇用する前から頑張っている姿を見ていて不安はなかった。一人親方としても十分やっていける力を持っていたにもかかわらず、レイテックで一緒に働きたいと言ってくれたことがうれしかった」と語る富井氏。今では、その社員たちもしっかりと仕事を覚え、現場を回す存在へと育ってきています。
家庭を持つ社員も増え、「一人ひとりを尊重して、社員が輝ける職場にしていきたい。これからも同友会でさらに学んで実践し、切磋琢磨していきたい」と力強くも優しい眼差しで話します。
ずっと自社で働いてもらいたいと思う一方、独立をめざす社員には、効率のよい作業計画や資材の無駄遣いなどを指摘し、独立してもやっていける力をつけるよう細かく指導しています。
社員が紹介したい会社
「採用には困ったことがない。ハローワークでの採用もない」と富井氏は話します。8名の社員全員が、社員や知人からの紹介。社員が自分の働く会社を勧める理由については、「いい意味で緩い会社。平均年齢が35歳で、年も近いせいか和気藹々としているところが受け入れられているのかもしれませんね。今度社員さんになんでこの会社を勧めるか聞いてみよう」と照れくさそうに話しました。
現場に出ると社員から指示を受けることも多々あるそうで、富井氏と社員の関係のよさが表れています。
今の中東情勢を踏まえて
取材をお願いしたのは、ちょうど中東情勢の影響で、TOTOがユニットバスの受注をストップするというニュースが入ってきた時でした。養生用のマスカーテープ等の不足が目立ち始めているとのこと。飲食店の改装では、厨房機器などの納期が半年以上かかるなど受け渡しの見通しが立たず、工程表がつくれず受注に至りませんでした。この大変な状況を前に富井氏は、普段なかなかできていない、理念の共有や研修の時間にあてていきたいと前向きに捉えています。
| レイテック(株) | |
|---|---|
| 設立 | 2021年10月5日 |
| 創業 | 2016年 |
| 資本金 | 50万円 |
| 社員数 | 8名(パート・アルバイトなし) |
| 事業内容 | 建設業(コンクリートカッター工) |
| 所在地 | 宮崎市大字小松1083-4 |
| TEL | 0985-69-9456 |
| FAX | 0985-69-0498 |
| URL | https://www.rei-tec.net/ |










