シリーズインデックス:「第二創業」をめざして

【第2回】衛生処理の高度化で、わが社も経営革新-企業組合みちのくクリーナース 代表理事 太田 弘一氏(青森)(2007.03.14)

  企業組合みちのくクリーナース 代表理事
太田 弘一氏(青森)

クリーニングの衛生処理の高度化で経営革新計画承認

 みちのくクリーナース(太田弘一代表理事、青森同友会会員)は、同業者6名が出資してつくった企業組合です。クリーニング業では、洗濯する過程でよごれがほかに混ざる可能性があり、特に業務用である病院や介護施設の衣類、寝具、おむつ類などは院内感染防止に特段の注意を払わねばなりません。

 みちのくクリーナースでは、クリーニングに出されたモノを安心して使えるきれいなモノにしてお返しすることを徹底するために、クリーニング作業全般を見直し、衛生処理の高度化を実施するという業務改善・作業効率化システムで青森県の経営革新計画の承認を2004年に受けました。

異業種との交流から問題意識を深める

   太田氏には、以前より衛生管理に問題意識を持ち、同友会をはじめとした異業種との交流や他業種の工場視察を参考にして、構想していたプランがありましたが、2003年の新工場竣工にあわせて具体化したものです。衛生処理の高度化の考え方は、食品製造業界でのHACCPシステム(Hazard Analysis Critical Control Pointの略称で、日本語では「危害分析重要管理点」と訳されている。原料の入荷から製造、出荷までのすべての工程において、危害を分析し、その危害を防止、除去あるいは安全なレベルまで低減することのできる工程を常時管理する方式)に近く、また、洗濯物の出所(履歴)がどの段階でも確認できるという意味ではトレーサビリティシステム(記録をとり、履歴を知ることができる仕組み)とよばれる考え方を洗濯物に応用したシステムです。

 建物を二部屋に完全に仕切り、一方の建物で個人別、病院別、施設別、洗う種類別あるいは男女別に仕分け、別々の洗濯槽で洗い、殺菌・消毒・乾燥した洗濯物を、次の部屋に移動してプレス・包装してお客様にお届けする作業の流れです。

 認定を受けた2004年ごろにはO-157、鳥インフルエンザ、ノロウィルスなど衛生面で特に注意が喚起されるようになり、このシステムは全国から見学者が訪れています。

職場はノーマライゼーションの可能性をつくる場

   みちのくクリーナースでは障害者雇用にも力を入れています。15年前に初めて知的障害者を雇用して、今日では社員33名中16名が知的または身体障害者の社員です。

 「現在、社会も企業も合理性を求めるあまり、障害者各人が持っている多様な能力に気がついていないと思います。私は、障害者を『際立った個性を持った人』ととらえています。健常者と同じように『働く』ということの大切さを教え、仕事のために職場にきていることや、お金の大切さを教え、職場ではその人を必要としていること、自分たちは仕事仲間なんだという意識を持ってもらいます。このように認めてあげることがノーマライゼーションのひとつであると考えています」と太田氏は語ります。

●会社概要

設立:1980年
社員数:33名
資本金:300万円
年商:1億5000万円
業種:クリーニング、及び事業所リネンサプライ
所在地:つがる市稲垣町沼崎磯代崎47
TEL:0173-46-2122

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