シリーズインデックス:「第二創業」をめざして

【第8回】下請けから脱皮、コーディネート型企業で新分野進出-(有)ツイキ 社長 築城 秀実氏(千葉)(2007.05.02)

  (有)ツイキ 社長
築城 秀実氏(千葉)

“待ち”の仕事から、取ってくる仕事に

   1967年祖父(先々代)が創業した(有)ツイキ(築城(ついき)秀実社長、千葉同友会会員)は、大手メーカーの下請けとして金型プレス加工を主な業としてきました。しかし、90年代にバブルが崩壊し、大手の中国進出などで仕事量が激減。最盛時の売り上げの半分以下にまで落ち込みました。1997年に社長職を引き継いだ築城氏は、「今までは待っていれば、利幅は薄くても確実に仕事が入ってきました。これからはそうはいかない。心機一転、再出発の気持ちで取り組みましたが、うちは、『抜き加工』が専門で、何か物を作って売るといった『商品』があるわけでもなく、何をやっていけばいいのか悩みました」と当時を振り返ります。

 そこで、当時としては珍しかった『貼ってはがせる』ステッカーを仲間の印刷会社と共同して作成。県庁や警察署などに営業にまわったものの、信用も実績もなく全く相手にされない状況でした。それでも半年ほど通ううちに顔を覚えてもらい、県が予算をつけてくれるようになります。「初めはたった数万円の予算でしたが、それが実績となり、徐々に大きな仕事へとつながっていきました。地道に営業をした成果だと思います」と語ります。

「便利屋」として、自前で商品開発、製造

   徐々に仕事の幅も広がっていき、その過程で自社の体質変化の必要性を痛感。「お客様から『便利屋』と認知されてきたためか、急な仕事や新しい注文も多く入ってくるようになりました。そうなると『抜き加工』だけでは、さまざまな要望にとうてい対応することができません。そこで、素人ながら猛勉強して、印刷、ウェルダー(接着)加工、超音波圧着加工など製品製造にかかわる一連の工程を社内で行う複合技術を徐々に導入し、自前で商品の開発、製造ができる会社になっていきました」。

 複合技術を持ったことで、輸送コストの削減や短納期への対応が可能になり、顧客の信頼につながっていった結果、今では、ノベルティグッズや販促品などの分野にも進出。また社内も、従業員一人ひとりが複合技術を身につけ、業務全体を把握できる体制となってきました。

ネットワークを活用した相互取引も増加

 また、最近では、提携企業の商品案内を自社のカタログや会社案内に組み込んだり、逆に自社の製品がその提携企業のカタログに掲載されるなど、ネットワークを活用した相互取引も増え、仕事の幅がいっそう広がってきています。新規雇用や工場拡張も視野に置き、事業発展に向け意欲満々です。

●会社概要

設立:1967年
社員数:16名(パート含む)
資本金:1000万円
年商:2億円
業種:プラスチックビニール加工、ノベルティグッズ、
    ステッカー、看板、販促品等企画、製作、販売
所在地:千葉県白井市復91-2
TEL:047-491-1201
FAX:047-491-1202
URLhttp://tsuiki-sc.jp/profile.htm

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