シリーズインデックス:「第二創業」をめざして

【第31回】経営者も社員とともに夢を持ち幸せに-(有)フローレス 社長 田中 美幸氏(鳥取)(2007.10.10)

経営指針成文化に取り組み気づいたこと

  (有)フローレス 社長
田中 美幸氏(鳥取)

 (有)フローレス(田中美幸社長、鳥取同友会会員)は、ブランドバッグ、小物、アクセサリー、ヤングカジュアル、文具、雑貨等の小売、買取業務を主とし、鳥取県米子市内に3店舗を経営する会社です。

商売は嫌い!経営者にはなりたくない!

 ブランド品が好きで、ブランドショップの開業が夢・憧れだった田中夫妻。「3年後には自分もサポートするから」との夫の強い希望があり、田中氏は2000年4月に保育士を引退し、創業しました。しかし本音は、商売人の娘として育ち「絶対に経営者にはならない。保母さんか専業主婦になりたい」と思い続けていたと言います。

 それから、安易な創業への葛藤が始まります。山陰にはブランドの直営店、競合店もなく、3年間は売上が順調に伸びました。しかし、4年目には競合店が10店舗以上増えて大幅な売上ダウン、5年目はさらに落ち込み経営の不安を感じます。

 またその間、自分を責め続け心身ともに病み、子育てと事業の両立に苦悩。長女の登園拒否、お客様にはいつも商品の真偽を問われ、偽造カード犯罪に巻き込まれ、買い取り部門では、換金目的でにせ物を「本物」と偽り売りに来る人、人をだまし購入した品を売りに来る人など、トラブルに精根尽き果て、病気、通院、手術とボロボロになっていました。

経営指針を創る会で得た気づき

   中心市街地とブランドブームの衰退から経営の危機感を感じていた田中氏は、2004年8月、地方紙に掲載されていた鳥取同友会の例会案内を見て、自らオブザーバー参加し、11月には鳥取同友会に入会。そして、「第2期経営指針を創(つく)る会」にも参加します。しかし、内心では、集客の見込める百貨店へ2店舗目を出店するも予想以上に売上が伸びず、経営理念を作成後は引退しようと決意していました。

 「何のために経営していますか?」との講師団の問いに「主人のため」と言っていた田中氏。夫に社長交代を迫る一方で、多くの講師団の問いかけに真剣に向き合い、「負けてはいけないのは、困難から逃げようとする自分自身」と気づきます。夫と本音の語り合いをし、「私は夫に責任転嫁し、厳しい苦しい経営から逃げようとしていた。夫は自分を認め、可能性をひきだしてくれた人だった」と気づき、否定が感謝に変わり「経営者として生き抜く覚悟」を決めます。

 そして、「今後、ブランド品販売のみでは売上維持は見込めない」と、ほかの商材を抱腹し、新たな市場と顧客の開拓をねらい、3店舗目の新たな商品構成の店舗を開店。3店舗それぞれに個性と、役割を持たせ、違う客層を狙いながら「地域一番店」を目指しています。

社員と共に夢を求めて、幸せな人生を

   田中氏は、「まず経営者が夢を見ないと社員も夢を見れないし、会社の未来は見えない」と、経営理念は「フローレスはあなたと共に夢飛行を続けます」を掲げました。現在、社員と共に新規事業への夢を膨らませています。

 以前は「社名のフローレスの意味は?」と問われると、「店が成功するように成功」と言っていた田中氏。現在は「開花」と言います。社員、経営者、人々だれもが「幸せな人生を開花することが一番大切なこと」と気づけたからと笑顔で語る田中氏です。

 *フローレス:仏語で「開花・成功」を意味します。

●会社概要

創業:2000年
社員数:7人(パート・アルバイト含む)
資本金:300万円
業種:ブランドバッグ、小物、アクセサリー、ヤングカジュアル、文具等の小売
所在地:鳥取県米子市角盤町1-73
TEL:0859-31-5754
FAX:0859-31-8850
E-mail:tmiyuki2000jp@yahoo.co.jp

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