シリーズインデックス:「第二創業」をめざして

【第39回】高知県になくてはならない会社にしたい-(有)高知アイス 社長 浜町 文也氏(高知)(2007.12.5)  

社員に豊かになってもらいたい、生産者の喜ぶ顔がみたい

  (有)高知アイス 社長
浜町 文也氏(高知)

 ユズ、文旦(ぶんたん)、ポンカン、天日塩(てんぴえん)といった高知県の一次産品を原料にアイスクリームやシャーベットを製造し、全国へ向けて販売を行っている(有)高知アイス(浜町文也社長、高知同友会会員)。地場資源の可能性に早くから着目した独自性を持った商品は、県外に多くのファンを生み出しています。

素材にこだわったアイスづくり

   同社は、1988年に浜町氏が脱サラして創業。当初はアイスクリンを仕入れ、全国各地の物産展での販売からスタートしますが、次第に浜町氏の中に、「土佐の素材を使ったアイスをつくりたい」との思いが募り、ついに1995年に製造工場を構えます。素材へのこだわりが特徴である同社では、原料となる農産物は生産者に直接会い、畑の条件や栽培方法を確認するという念の入れようです。

 2000年には販売の原動力となるデザイナーとの出会いがあり、それまでの商品パッケージを一新。「Made in 土佐」という企業コンセプトも明確となり、全国展開の自信を得ます。それ以降は従来の物産展中心から量販やコンビニ、生協などへの卸中心に事業を転換し企業化を積極的にはかり、2003年には遂に年商1億円を突破します。

地域になくてはならない企業へ

 ところが、その同じ年に取引先の倒産に遭い、一時は企業存続の危機に陥ります。ちょうど、そんな時に吾川郡吾北村(現在、いの町)から有利な条件で企業誘致の話が舞い込み、資金をどうにか調達し、2004年には工場を移転します。その後は2005年度2億3000万円、2006年度3億2000万円と順調に売上も伸ばし、現在では地元吾北産ユズの活用にはじまり、地元を中心にした若者の積極的雇用など、地域でなくてはならない会社へと変ぼうを遂げてきました。

 この間の急成長の背景には、2004年度高知県重点製品支援プロジェクトに選ばれ、その制度をフル活用して、3年間の支援期間に販路を10倍以上増やしてきたという同社の地道な努力があります。そして本年10月には、国の2007年度中小企業地域資源活用促進法の認定も受け、県産のユズとトマトを使ったジュース、ゼリーの商品化にも着手しています。

夢は「Made in 土佐」を世界へ

   2005年に高知同友会に入会。2006年には「経営指針を作成する会」を受講し、経営理念、基本方針を成文化します。「同友会で学ぶことで、自分がいかに高慢であったかを痛感しました。人の話を聞く大切さを知りましたし、初めて経営とは何かを考えるようになりました。また、社員のありがたさも身に染みるようになりました」と語る浜町氏のエネルギーの源泉は、「Made in土佐」にこめられた「社員に豊かになってもらいたい、生産者の喜ぶ顔がみたい」との思い。

 今後の夢は、「Made in 土佐」でジュースやゼリーなど温度帯の異なる商品づくりを行い、日本国内のみならず海外に向けても「高知の食」を発信していくことです。

●会社概要

創業:1988年
資本金:300万円
年商:3億8000万円
社員数:22名(内、パート4名)
事業内容:アイスクリームの製造販売 
所在地:高知県吾川郡いの町下八川683  
TEL:088-850-5288
FAX:088-850-5481
URLhttp://www.kochi-ice.com/

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