シリーズインデックス:人を生かす経営II

【第1回】スタッフの笑顔こそ宝―医療法人ぽよぽよクリニック院長・理事長 田草 雄一氏(島根)(2008.02.06)

 田草雄一氏 医療法人ぽよぽよクリニック 院長・理事長
田草 雄一氏(島根)

 
 医療法人ぽよぽよクリニック(田草雄一院長・理事長、島根同友会会員)は、松江市内にある小児科・アレルギー科を専門にした病院です。病院に通うのが苦手な子どもの気持ちを少しでも和らげようと、病院の外見はまるでお城のよう。人気キャラクターを題材とした部屋や、床暖房を設置した「プレイルーム」など楽しい工夫が盛りだくさんです。

子どものそばで診察したい

 元来子どもが大好きで、島根医科大学で小児科を専攻した田草氏。卒業後、島根県の隠岐の島にある隠岐病院などの地域病院、また大学病院で10年以上にわたって小児科に携わってきました。しかし「もっと子どもたちや父母のそばで診療をしたい」という思いが募り、開業に踏み切ったのが2002年、その後2004年には医療法人化しました。

スタッフの中で不協和音が

 島根同友会に入会したのは2年前、当時スタッフの間では不協和音がありました。「かなりギシギシと音を立てていた」と振り返る田草氏。スタッフ同士がどうして仲良くできないのか、考えた末に出した結論は「経営者たる私が進路を具体的に示していないから」というもの。羅針盤のない船を漕いでいるようでは社員も心を一つにできないと思い至りました。

患者さんと友達になる医療

 奥長弘三氏と  そんななか参加した島根同友会の「経営指針セミナー」で、東京同友会会員で中小企業診断士の奥長弘三氏から受けたアドバイスは衝撃的でした。開業時からの医療理念について、「内向きの心がけであり、外に向けての発信がない」と指摘されたのです。そこで「共育」「連携」「地域貢献」という新しい視点を加えた経営理念をつくりました。
 
 「それまで内向きだった視点が地域や外に向けるものとなった」という田草氏、経営理念を社員に語り、経営実践の具体化に乗り出しました。スタッフと共に育つプログラムや、学会にスタッフ全員で参加すること、コミュニケーションセミナーの開催などに取り組む中で、不協和音のあったクリニックがスタッフの笑顔であふれ、患者さんに思いやりを持って接していくようになりました。念願だった「患者さんと友達になる医療」に近づいていると田草氏は実感しています。

同友会って、どういう会?

 スタッフと共に笑顔  「同友会ってどういう会?って問われたら、同じ志をもつ友達を作る会だよって答えます」と話す田草氏。同友会で心底を明かして相談できる友達ができました。特に経営指針づくりを通じて得たものは大きく、経営者として成長したいという人には「同友会に入ってみたら」と呼びかけたいとも。
 
 同友会での学びと、クリニックでの経営実践を通じ、地域の子どもと父母の笑顔をつくる田草氏の挑戦にさらに力がこもります。

会社概要

設立:2002年
社員数:8名
資本金:300万円
年商:1億2000万円
業種:医療(小児科・アレルギー科)
所在地:島根県松江市東津田町1198-3
TEL: 0852-25-2581
FAX: 0895-21-2525
URLhttp://www.poyopoyo.jp/

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